ボストン中心街の既存オフィスビルをレジデンスに再生するプロジェクト
株式会社サンケイビルが、多くの注目を集めるプロジェクトを発表しました。2026年6月、同社はアメリカ・ボストン市の中心部にあるオフィスビル「294 Washington Street」の持分を取得し、255戸の賃貸レジデンスへと転換する計画を本格着手することとなりました。この歴史的な建物の再生は、ボストン市が直面するさまざまな課題の解決に寄与することを目的としています。
ボストン市の現状
新型コロナウイルスの影響により、ボストン市ではオフィスの空室率が増加し、ダウンタウンの活気が薄れてきています。この変化への対応策として、ボストン市はオフィスビルの住宅転用を推進しており、今回のプロジェクトはその中核的な要素となることが期待されています。具体的には、これによってダウンタウンの活性化や24時間都市の実現、住宅不足の解消、さらには歴史的建造物の保存・再生が目指されています。
プロジェクトの内容
本プロジェクトは、ボストン市中心部にある「ダウンタウンCrossing / Financial District」エリアで行われます。この地域は、ボストンの歴史的かつ商業的な中心であり、公共交通機関が多数利用可能な便利な場所です。歴史的な「オールド・サウス・ミーティングハウス」など、アメリカの歴史と密接に関連した建物が集まるエリアでもあります。
取得した「294 Washington Street」は、1903年に建設され、著名な建築家アーサー・H・ボウディッチの設計によるもので、精緻なテラコッタ装飾や古典的なデザインが特徴です。この歴史的な建物は長い間多くの企業に使われてきましたが、近年では空室が増加しています。
保存と再生
今回の計画では、オフィスビルのクラシカルなデザインやファサードを保存しつつ、賃貸レジデンスへの用途変更を図ります。具体的には、255戸の居住空間が予定されており、スタジオタイプ127戸、1LDKタイプ98戸、2LDKタイプ30戸が計画されています。また、1階には小売店舗も設けられる予定です。
今後の予定
着工は2027年1月を予定しており、2028年後半には竣工予定です。このプロジェクトは、ボストン市が直面する住宅不足やオフィスの空きに関する問題に対して、モデルケースを提示することが期待されています。行政との連携を図りながら、ボストンの未来に寄与する一大プロジェクトとして注目されることでしょう。
ボストンの歴史を学びつつ、新たな居住空間が生まれるこのプロジェクトは、多くの人々の関心を集めることでしょう。ぜひその行く先を注視してください。