川崎水族館がFAXを廃止し完全デジタル予約システムを導入

川崎水族館がデジタル化で進化を遂げる

近年、デジタル化が進む中で、東京・川崎エリアでも新たな取り組みが注目されています。カワスイ川崎水族館は、sento.groupと協力し、団体予約システムを完全にデジタル化するプロジェクトを実施しました。これにより、従来のFAX予約を2023年10月1日をもって廃止し、オンライン予約へとシフト。この変革がもたらす影響について掘り下げてみます。

デジタル化の流れ

この大胆な一歩は、政府の「デジタル行財政改革会議」における2025年度末までに教育現場でのFAX利用及び押印を原則廃止する方針に伴うものです。文部科学省によると、依然として公立小中学校の95%以上がFAXを使用しており、デジタル化が急務である中、カワスイは先進事例として注目されています。

sento.groupは、教育機関や文化施設の運用に合わせたオンライン予約システムを開発し、予約業務の効率化を図りました。この取り組みは、他の施設にとっても模範となることを期待されています。

数字が示す成果

約1年の試行を経て、デジタル予約システムは顕著な成果を上げています。2022年度と2023年度の来館実績を比較すると、来館者数は193.7%増、団体数は188%増加し、リピート来館の比率も19.2%に達しました。このデータから、デジタル化による利便性の向上がリピーターを増やしていることが伺えます。

カワスイの新システムの特徴

カワスイが導入したシステムには以下のような特徴があります：

1. 柔軟な入力フォーム：減免申請書の提出が可能なフォームで、利用者の利便性が向上。
2. オンライン予約管理：申込者が予約内容をリアルタイムで変更できるため、電話やFAXでのやり取りが不要に。
3. 集計業務の自動化：リアルタイムで来館者データを可視化し、スムーズな運営に。
4. MA機能：過去の予約を通じてプロモーションが可能に。
5. アンケート自動回収：来館後すぐにフィードバックを得ることができ、改善に活用。
6. 来場地域情報の可視化：来場者の出身地分析で、新たな営業先やルートを把握しやすく。