ミツワ株式会社が生み出す！ユビタマゴの進化と足立ブランドの魅力

東京都足立区に拠点を置く「ミツワ株式会社」。その最寄り駅は、日暮里・舎人ライナーの「舎人」駅です。この会社は、プラスチック成形の分野で長い歴史を誇り、特にオリジナル商品「ユビタマゴ」の開発で知られています。

58年の歴史を持つ企業

昭和42年に創業したミツワは、58年の歴史をもつ老舗企業です。特に射出成形と呼ばれるプラスチック加工の専門技術を持っており、様々な製品を手掛けています。近年では、葛飾区にあるラヤマ・パックとのM&Aによって、さらなる成長を遂げています。これにより、射出成形に加え、ブロー成形や真空成形なども手がけるようになり、製品の幅が広がりました。

原点は下請けからの挑戦

ミツワの成り立ちは、コンロのつまみやおもちゃのパーツなど、主に下請け作業から始まりました。しかし、平成20年のリーマンショックは大きな打撃となり、取引先の生産拠点が海外に移る中、彼らも生き残りをかけた新製品の開発に集中することとなりました。その結果、開発されたのが「ユビタマゴ」でした。このプロジェクトは、会社の岐路とも言える重要な挑戦でした。

ユビタマゴの誕生

「ユビタマゴ」は、美顔ローラーという新しいアイデアを具現化した製品です。整形サロンPOWWOWの伊藤賢治氏との共同開発により、卵型のデザインと360度回転するステンレス球3つを備え、顔のマッサージをサポートします。これにより、従来の美容機器にはなかった新しい価値を提供しています。

開発当初、伊東健一氏は自身の設計試行錯誤を重ね、手のフィット感やマッサージ効果を意識してデザインを改良しました。さらに、ユビタマゴは完成後、製造から営業までを自社で一貫して管理し、消費者への展開にも力を入れています。販売チャネルを多様化し、ネットショップを通じての販売も行っており、広告費を大きく投じてプロモーション活動も展開しています。

地域とのつながりと足立ブランドの認定

ミツワが「足立ブランド」の認定を受けた背景には、足立区で生まれた企業として地域貢献を強く意識していることが挙げられます。区役所とのコラボレーションを通じて、自社の強みを活かした製品を広めたいという強い思いがあり、地域への貢献を果たしています。特に「ユビタマゴ」は、もっと多くの人に愛される商品へと進化し続けることを目指しています。

今後の展望

今後は、グループ内の各会社同士での協力を益々強化し、プラスチック製品のバリエーションを増やすことにさらに注力する意向です。また、「HOGUシリーズ」を標榜し、機能性やデザイン性に優れた新商品も続々と展開していく予定です。すでに第4世代の「ユビタマゴ」も発表され、最新技術を取り入れたパフォーマンス向上を図っています。