岡山大学病院の二宮助教が最優秀キュレーター賞を受賞
2025年5月26日、岡山大学病院の二宮貴一朗助教が「最優秀キュレーター賞」を受賞しました。これは、がんゲノム医療の発展に大きく貢献したことが評価された結果です。二宮助教が中心になって構築した「がんゲノム知識データベース」は、がん遺伝子パネル検査の結果を正確に評価するための重要な情報を提供するものです。この受賞は、岡山大学病院にとって初の快挙となります。
岡山大学は、地域のがん医療の中核を担っている病院として、遺伝子検査や治療法の選択、研究、新薬開発、人材育成など多様な役割を果たしています。二宮助教は、スタッフと協力しつつ、診療や研究の合間を縫って精力的にデータ評価に取り組み、令和6年度では特に多くの解析件数を担当しました。
がんゲノム医療の重要性
二宮助教はインタビューで、「がんの遺伝子パネル検査は、その患者に最も適した治療法を見つけるための大切な情報源です」とし、この検査の重要性を強調しました。患者や主治医がこの知識を活用することで、より良い治療結果を得られることを期待しているそうです。
この「がんゲノム知識データベース」は、全国の腫瘍内科医や各専門医と連携し、患者の遺伝子検査で発見された遺伝子変異の臨床的意義を評価し、具体的な治療方針の決定に寄与しています。これにより、日本のがんゲノム医療のさらなる発展が期待されます。
これからの岡山大学病院
岡山大学病院は、今後もゲノム医療総合推進センターを中心に地域のがん医療を推進していく方針です。二宮助教の受賞は、病院全体に大きな励みとなり、今後の取り組みにさらなる期待が寄せられています。
地域中核・特色のある研究大学として、岡山大学は持続可能な医療の実現に向けた研究と教育を進めています。また、国連の持続可能な開発目標(SDGs)にも積極的に取り組んでおり、地域社会とともに持続可能性を考えています。
この受賞を契機に、岡山大学病院の名はさらに広まり、今後のがんゲノム医療の発展に大きな影響を与えるでしょう。私たちの健康や未来に向けた重要な一歩が踏み出されたことを改めて感じさせられます。引き続き、岡山大学病院の取り組みに注目していきましょう。