日本酒の新たなスタンダード、SHUWANの誕生
日本酒人気が続く中、最近のトレンドとして、若い世代を中心に新しい酒造りが進んでいます。特に、吟醸酒ブームを経て、最近ではお米をあまり削らずに旨味や複雑さを追求するスタイルや、低アルコールで軽やかな飲み口に挑戦する蔵元が増加。これにより、個性的で美味しい日本酒が次々と誕生しています。しかし、これらの素晴らしい日本酒の魅力を引き出すための酒器には、いまだ進展が見られませんでした。
酒器の限界
従来、酒器として主に使われてきたのはお猪口やワイングラスです。お猪口は日本酒の香りが失われやすく、楽しむことが困難です。ワイングラスはその形状から、香りが強く感じすぎてしまうことがあり、日本酒本来の繊細な味わいを引き出すには不満が残ります。このような背景から、株式会社シュワンは、日本酒新時代にふさわしい新しい酒器「SHUWAN」を開発しました。
黄金比で設計されたSHUWAN
「SHUWAN」は独自の黄金比に基づいて設計されています。胴体は楕円形、飲み口は正円形で、高さと口径もミリ単位で厳密に調整されています。これにより、日本酒の香り成分を適切に保持し、アルコールの刺激臭を和らげることに成功しました。実際に90ccから120ccの日本酒を注いで飲むことで、これまでにはない新たな日本酒の美味しさを体験できます。
テイスティングでの高評価
SHUWANは、すでに新進気鋭の酒蔵、例えば新政や日日、産土などでのテイスティングに導入されています。さらに、2024年にクラウドファンディングプラットフォームMakuakeで注目を集め、支援額はなんと1,107万円を超えました。この成功は新たな酒器のスタンダードとしての可能性を示し、数々の有名飲食店や高級ホテルでも導入され続けています。
科学的分析による美味しさの証明
「SHUWAN」の魅力は、単に設計の良さだけではありません。味香り戦略研究所と協力して、酒器により香気成分がどのように変化するかの分析が行われました。特にSHUWANでは、エステル化合物が豊富であり、フルーツのような香りがより多く感じられることが判明しました。また、飲み口が大きくないため、不快な香り成分が程よく放散され、純粋に日本酒の美味しさを楽しむことができるのです。
新しいクラフト文化の形成
日本酒がユネスコに登録されている国酒として、今後もその文化を大切にしながら、日本酒と酒器が一体となった新たなスタンダードを目指していきます。それによって、造り手と世界中の飲み手が同じ価値を共有できる未来を実現していくことが期待されています。SHUWANを通じて、新しい日本酒体験をぜひお楽しみください。
株式会社シュワンは、福岡県福岡市を拠点に様々な挑戦を続けていきます。酒器SHUWANの詳細については公式ポータルサイトをご覧ください。