モルフォの新技術
2025-05-08 13:18:06

モルフォが提供するRGBカメラでの距離推定新技術、ADAS向けに期待大

モルフォの新技術『Morpho Distance Scanner』



株式会社モルフォ(本社:東京都千代田区)は、最新の技術『Morpho Distance Scanner』(モルフォ・ディスタンス・スキャナー)の提供を開始しました。この革新的な距離推定ソリューションは、1台のRGBカメラを用いて、自動運転や先進運転支援システム(ADAS)向けに高精度な距離推定が行えます。

新技術の開発背景


自動運転技術やADASが進化する中、車両に搭載されるセンサーの数は増加しており、その中でも周囲の物体との距離を正確に把握することは安全性向上に不可欠です。従来はLiDARやステレオカメラが主流でしたが、高価格や設置スペースの制約がボトルネックとなっていました。モルフォはこれらの課題を解決するために、RGBカメラだけで機能する距離推定技術を開発しました。

この技術は車両設計の柔軟性を保持しつつ、コストも抑えることができるのが特徴です。すでに車載されているカメラをそのまま利用できるため、追加のハードウェアを必要としません。

『Morpho Distance Scanner』の特長


『Morpho Distance Scanner』は、RGBカメラの画像データを基に対象物までの距離を推定するソフトウェアです。具体的な特長は以下の通りです:

1. RGBカメラ1台で動作: LiDARやステレオカメラに代わる手軽な代替手段。
2. 設置自由度が高い: 厳密な位置調整が不要で、設置が簡単。
3. モデル選択が可能: 用途に応じた高精度モデル(3000ms/1frame)または高速モデル(33ms/1frame)を選べる。
4. リアルタイム処理対応: 最大30フレーム/秒での推論が可能、運転中の使用にも対応。
5. Software Defined Vehicle(SDV)に最適: ソフトウェアの更新で機能追加ができ、ハードウェアを変更することなく多様なプラットフォームに組み込むことが可能。

精度評価と今後の展望


評価を通じて、近距離(1〜4m)および中長距離(5〜30m)での推定精度を確認しました。高精度モデルでの相対誤差は、例えば10mの距離で3.8%に収まり、平均で約38cmの誤差と言えます。これにより、現実的な距離推定が可能であり、実用性が証明されています。

今後、モルフォは『Morpho Distance Scanner』をADASや自動運転システムに留まらず、スマートフォンやロボティクス、監視カメラなどの分野にも展開していく予定です。この技術を通じて、安全性と利便性を高める社会インフラの構築に寄与していく考えです。

会社概要


株式会社モルフォは、画像処理技術とAI(人工知能)の研究開発を行う企業です。自動運転技術を含む様々な分野で、画期的なソリューションを提供し続けています。モルフォは今後も新たな技術革新を追求し、安心して利用できる技術開発を進めてまいります。

公式サイト: モルフォ
Facebook: モルフォFacebookページ
Twitter: モルフォTwitter


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