熊野白浜リゾート空港に新たに導入されたシステム
和歌山県の熊野白浜リゾート空港は、新しい駐車場管理の取り組みとして、全国初の「カメラ式入出庫管理システム」を導入しました。このシステムは、株式会社南紀白浜エアポートとタイムズ24株式会社との共同プロジェクトで実現され、搭乗者専用の第二駐車場に設置されています。
駐車場管理の背景
全国各地の空港が直面する課題として、長期駐車や不法駐車という問題があり、これらが地域の治安悪化を招いています。特に熊野白浜エアポートで運営する第二駐車場(無料で最大300台収容)でも、相乗りによる無断駐車や長期間の放置が問題視されています。これにより、実際に飛行機を利用するお客様が駐車場を使用できない事態が頻発していました。昨年秋から取り組み始めたこの新システムの導入背景には、適切な駐車管理が運営の重要な要素であるとの認識があります。
カメラ式入出庫管理システムの仕組み
このカメラ式システムは、駐車場の入り口に設置されたカメラが車両のナンバーを読み取り、その情報をクラウドに保存します。これにより、入出庫の時間や駐車時間、利用頻度といったデータが集まり、駐車場の管理を効率的に行えるようになります。無料の空港駐車場に本システムが導入されるのは全国初の試みです。
利用状況の分析結果
2025年の1月から5月にかけて行った利用状況の分析では、約47%の車両が飛行機を利用しない可能性が高いことが明らかになりました。さらに、72時間以上の駐車を希望する場合、事前に使用届の提出が求められていますが、実際に提出しているお客様はわずか20%という結果に。これらのデータは、今後の利用促進や適正利用啓発に役立てられます。
今後の取り組み
南紀白浜エアポートでは、引き続きデータ分析を行って利用状況をしっかり把握し、駐車場を適切に利用してもらえる環境を整えていきます。また、第二駐車場が搭乗者専用であることや、72時間以上の駐車時に使用届が必要であることを周知するための取り組みも強化していく方針です。
第一駐車場について
さらに、ターミナルビル近くの第一駐車場についても、最初の60分は無料で利用でき、今後はキャンペーン料金の設定を検討し、より多くの方にご利用いただけるようにしていく予定です。
結論
両社は、安全で快適な駐車場環境の整備に向けて、さらなる努力を続けていきます。これにより、お客様が安心して熊野白浜リゾート空港を利用できるよう支援していく所存です。駐車場を訪れる際は、ぜひ新システムを体験してください。