調査概要
2026年5月27日から6月1日の間に、ナイル株式会社は全国の男女3,000名を対象に生成AIの利用実態についてのアンケートを実施しました。今回の調査は、2025年10月に行った第2回調査との比較も交え、調べものにおける生成AIの利用状況や、ユーザーの意識の変化を探ります。
生成AI利用率の変遷
調査によると、生成AIを用いて調べものを行う人は42%と、前回の43.5%からわずかに減少しました。これは、以前に比べ急激な伸びが一段落したことを示しています。特に若年層の利用率が減少しており、20代は46.3%、30代は45.2%と、急成長を見せた前回から低迷しています。一方で、40代以上の利用者は増加しており、これまで生成AIと縁が薄かった世代が新たに利用を始めていることが伺えます。
生成AIと検索エンジンの使い分け
調査の結果、生成AIと検索エンジンを「調べる内容によって使い分ける」と答えた人が最も多く、40.9%でした。世代を越えて両者を意識的に使い分ける傾向は依然として強固ですが、特に注目すべきは「使い分けを意識していない」という回答が大幅に増加した点です。これは、自分なりの使い方が定まっていないユーザーが増えてきた可能性が考えられます。
調べる内容の特徴
生成AIにて求められる内容としては、最も多かったのが「何かしらの手順や方法の確認」(53.1%)。次いで「知らない言葉」(38.5%)が続いています。一方、商品のレビューや旅行に関する情報は、ユーザーの体験的な視点から十分に把握したい、というニーズが強いため、生成AIの利用は低迷しています。これらのテーマでは、特にリアルな意見や口コミが好まれるため、生成AIの情報だけでは満足できない層が多いようです。
裏取りの実施状況
生成AIの使用時に他の情報源で裏取りをしているかの質問には、約8割が何らかの形で行っているとの回答があり、依然として信頼性への意識が根付いていることが示されました。中でも、検索エンジンでの裏取りが圧倒的に多く、91.6%の人々がこれを利用しています。しかし、「毎回必ず確認する」と答える人が減少しており、その一因として、広がる利用者層が比較的生成AIに対して憶測や予測を持っていることが考えられます。
今後の期待
今後の調べものに生成AIを用いる頻度については、30%が「生成AI」を選択し、次いで「検索エンジン」が20.1%となっていることから、生成AIに期待が寄せられていることが伺えます。ただし、新しさに対する期待と共に、検索エンジンとの併用も続く見通しです。
総括
今回の調査結果からは、生成AIの利用状況が、ユーザーの世代によってかなり異なることが明らかになりました。特に、信頼性の意識が依然として高く保たれている一方で、その裏取り手段の変化や知識の広がりが見られ、新たな調査方法や情報収集手段の進化を感じさせます。生成AIがより多くの世代に受け入れられ、多様な用途での利用が広がっていく中で、今後の動向に注目が集まります。