駐在員の家族を支える新たな取り組みが始動
海外駐在員の数がが増え続ける昨今、日本企業の国際展開に伴い、彼らを支える家族へのサポートが重要な課題となっています。このたび、一般社団法人「駐在ファミリーサポート協会」が設立され、「駐在を、ファミリーキャリアに。」というスローガンを掲げ、駐在員の家族が安心して海外での生活を楽しめる環境を整えようとしています。
設立の背景
2024年現在、全世界の日本人駐在員は約80万人に達すると言われています。また、『駐在ファミリーカフェ』の調査によれば、駐在員の家族が帯同する割合は約8割にのぼり、彼らが海外での生活を送る際にはサポートが必要であると多くの人が考えています。しかし、現在の企業制度や駐在先での家族支援体制は十分とは言えず、また、帯同に関連するキャリアストップを選んだ配偶者も約50%を占めています。
このような状況を受け、駐在ファミリーサポート協会は「企業」「駐在員」「帯同家族」の三者にとって有益な環境を作ることを目指しています。具体的には、連携する企業や団体との協力を通じて、ファミリーキャリアの可能性を最大化することに努めます。これにより、労働市場や日本経済の活性化にも寄与することを狙っています。
ミッションと活動内容
協会の中心的なミッションは、駐在員とその家族が心身ともに健康な状態で仕事や生活を送れる環境を整えること。また、企業に対しても、海外駐在に関する価値ある情報を提供し、家族の経験を活かした活動の場をつくることです。
具体的な活動としては、以下の三つがあります。
1.
海外駐在における帯同家族への支援事業の実施。関連事業者との連携を強化し、課題の解決に取り組みます。
2.
勉強会の開催:駐在員や専門家を招き、知識や情報の共有を促進します。
3.
交流イベント:各参画事業者同士の事例共有を通じて、情報交換の場を設けます。
駐在ファミリーカフェ
併せて、協会は海外駐在員の家族向けに「駐在ファミリーカフェ」というWEBサイトを運営しています。このサイトでは、帯同家族にとっての不安を解消し、充実した海外生活を送るための情報を提供しています。ボランティアによる体験記やキャリア支援、子育てに関するコンテンツを発信し、家族全員が目標を追求できる環境を整えています。
ファミリーキャリアとは
協会が提唱する「ファミリーキャリア」は、家族がそれぞれの夢や目標を追い求められ、家族としても豊かな生活を送ることを目指しています。すべての家族が自らの可能性を最大限に発揮できる環境を整えることが、協会の根幹となっています。
お問い合わせ
今後も様々な企業との連携を強化し、参加を呼びかけていくとのこと。また、詳しい情報は
こちらからも入手可能です。駐在員家族を支える新しい取り組みとして、皆さんの関心をお待ちしています。