法人向けWeb3ウォレット『N Suite』にてJPYC対応
JPYC株式会社が提供する日本円建ステーブルコイン『JPYC』が、法人向けWeb3ウォレットサービス『N Suite』に対応することが発表されました。これは、double jump.tokyo株式会社が開発した『N Suite』で、企業が暗号資産を安全に管理し、運用するための新しい一歩となります。
N Suiteとは?
『N Suite』は、企業が暗号資産やステーブルコインを管理するためのウォレットサービスで、複数の担当者による承認フローなど、内部統制や経理業務に適した機能を備えています。JPYCが導入されることで、契約即日から入出金や送金が行えるため、日常的な資金決済がよりスムーズになります。これにより、企業の経理や財務業務の効率化が期待されています。
過去の課題を解決
企業がステーブルコインを利用するにあたって、いくつかの課題が存在していました。例えば、個人ウォレットの使い回しによる不正利用や、残高管理の煩雑さなどです。『N Suite』の導入により、これらのリスクを軽減しつつ、経理業務を簡素化することが可能となります。既にスタートアップから大手企業まで60社以上で導入されておりその効果が証明されています。
将来的な展望
ステーブルコインの法人利用は、小売業の決済や製造業の海外取引においても拡大が期待されています。また、『N Suite』は円建てのみならず、USDCやUSDTといったドル建てステーブルコインにも対応済み。特に、USDCは発行元のCircle社やSBIグループが株主として関与しており、さらなる信頼性が備わっています。
具体的なユースケース
1.
JPYC購入企業による受け取り: JPYCを活用することで、企業がJPYCで受け取った資金の管理がより簡単になります。
2.
決済時のJPYC受け取り: 小売業やECサイトにおいて、JPYCを使用することで、迅速かつ便利な決済が可能となります。
JPYCとは?
JPYCは、日本円と1:1で交換可能なステーブルコインであり、預貯金や国債に裏付けられた安全性が特徴です。このように透明性のある資産管理が実現することで、デジタル金融の拡大に寄与していくことを目指しています。JPYCはAvalanche、Ethereum、Polygonの3つのチェーンで発行される予定です。
JPYCが生む新しい経済圏
JPYCは、特定の加盟店契約なしで使用できるオープンな金融インフラとして、さまざまな業種での導入が進んでいます。法人向けWeb3ウォレットでのJPYC取り扱いは、ユーザー体験を向上させ、JPYC経済圏の拡大を促進します。これにより、今後もさまざまなサービスとの連携が進んでいくことでしょう。
野心的な計画
多くの企業がJPYCを活用したサービスの開発に取り組んでおり、実店舗やECサイトでの決済システムへの導入も進行中です。たとえば、電算システムは全国のコンビニでの決済システムを開発中であり、JPYCとの連携を通じてB2C/B2B決済が可能になる計画です。また、アステリア株式会社の「ASTERIA Warp」は、JPYCとの連携機能を開発することで、資金移動手続きの自動化を目指しています。
会社情報
double jump.tokyo株式会社
- - 所在地: 東京都新宿区
- - 代表者: 上野広伸、松谷幸紀
- - 事業内容: ブロックチェーン技術を用いたWeb3サービスの提供
JPYC株式会社
- - 所在地: 東京都千代田区
- - 代表者: 岡部典孝
- - 事業内容: ステーブルコインの発行と関連サービスの提供
最後に
新たに導入される『N Suite』でのJPYCの取り扱いは、法人向けのデジタル金融サービスの進歩を象徴するものであり、経済活動の新たな形を提供することでしょう。詳細や資料請求は、
N Suite公式サイトをご覧ください。