令和の高校生が「2位」について考える
最近の高校生は、競争の中でも自分自身を見つめ直す姿勢が強くなっています。「1位」を目指すことに固執するのではなく、「2位でも十分」という意見を持つ人が増えているようです。そこで、マーケティング情報サイト「ワカモノリサーチ」が実施したアンケート調査の結果をもとに、令和の高校生たちの意識を探ってみます。
調査結果の概要
今回の調査では、「高校生活で1位を目指すことがあると思いますが…ぶっちゃけ、2位ではダメですか?」という質問に対し、全国の現役高校生186名から意見を集めました。その結果、「2位ではダメ」と答えたのは38.7%で、逆に「2位でもダメではない」と考える高校生は61.3%に達しました。この結果から、若い世代の間で「1位」至上主義に対する疑問が広がっているのが見て取れます。
「2位でもOK」の声
多くの学生が「2位でもダメではない」と考えている理由の一つは、頑張りや努力の過程を重視する姿勢です。「2位でも十分すごい」との声が多数寄せられ、特に「1位が全てではない」との意見が強調されています。「2位は他の人と比べてすごい成果」「努力した結果が評価されることが大事」という意見も多く、順位に対する価値観が変化していることを示唆しています。
また、「TOP3に入ることも立派である」と考える高校生も少なくありません。彼らにとっては、上位にランクインするだけで、すでに大きな成功であるという認識が強まっています。
「1位以外はダメ」な意見
一方で、38.7%の高校生は「2位ではダメ」と考えています。その主な理由は、「負けず嫌い」や「悔しいから」というもので、「やるからには1番でいたい」と強く主張する学生が多いことが分かりました。「1位こそが真の価値」「1位にならなければ意味がない」といった声も聞かれ、競争の中で形成された自己価値観が背景にあると見て取れます。
このような意見を持つ学生は、何かに挑戦する際においても、「上を目指すのが当然」と考える傾向があります。特に「2位」という位置付けが、自分にとってあまり価値がないと感じているようです。
まとめ
今回の調査は、令和の高校生の間で多様な価値観が存在していることを浮き彫りにしました。「1位」を目指すことが美徳として長年続いてきましたが、今の高校生は、自分自身の努力や過程を尊重し、順位に縛られることなく個性を大切にするようになったと言えます。一方で、依然として「1位を目指すべき」という意見も根強く、競争や挑戦に対する意識は分かれています。
このような高校生たちの姿は、今後の社会や教育の在り方にも影響を及ぼすことでしょう。彼らの意識の変化に、私たちも目を向ける必要があるのかもしれません。