ベネックス京都ソーラーポートが稼働開始
株式会社日本ベネックスが、京都府綴喜郡井手町に新たな太陽光発電所「ベネックス京都ソーラーポート」を設置し、約1.5MWの発電能力を持つこの施設が運転を開始しました。今回の取り組みは、物流施設「田辺西物流センター」の屋根を利用し、再生可能エネルギーの促進を図るものです。
FIP制度を活用したエネルギー供給
この新しい発電所では、合計2,470枚の太陽電池モジュールが設置されており、発電した電力はFIP(フィードインプレミアム)制度を利用して売電されます。この制度を用いることで、より安定した収益を確保しながら、地域社会にも貢献できる仕組みが構築されています。
日本ベネックスは、この発電所を通じて、年間約174万kWhの電力を見込んでおり、これは一般家庭580世帯分に相当します。このように持続可能なエネルギー源としての役割も果たしつつ、地域経済に寄与することを目指しています。
環境への配慮と企業のビジョン
今回の「ベネックス京都ソーラーポート」の稼働により、日本ベネックスが保有する自社発電所は49件、合計出力約65.1MWに達しました。そのうち、32件が物流施設の屋根を利用した太陽光発電所で、現在の社会における再生可能エネルギーの重要性を再確認させる結果となっています。
さらに、FIP制度を活用した発電所は25件あり、合計出力は44.6MWに上ります。これにより、日本ベネックスは自身のエネルギー事業の確立とともに、環境への配慮も強化していく方針です。
株式会社日本ベネックスの歴史と成長
日本ベネックスは、67年前に創業し、精密板金加工を基盤とする事業を展開してきました。しかし、2012年以降は再生可能エネルギー事業にも本格的に参入し、新たな成長の柱を確立しています。「いい仕事を、しつづける。」という企業のパーパスのもと、社会に新たな価値を提供するための努力を続けています。
現在、日本ベネックスのグループでは、製造事業として精密板金加工技術を駆使した各種産業機器の設計・製造、環境エネルギー事業として再生可能エネルギー設備の設計・施工や自社発電所の運営を行っています。
未来に向けた貢献
日本ベネックスは、「ベネックス京都ソーラーポート」の運営を通じて、地域貢献はもちろんのこと、持続可能なエネルギーの普及に貢献する姿勢を強化していく考えです。この取り組みを機に、多くの企業や団体が再生可能エネルギーの導入を検討するきっかけとなることを期待しています。
こうしたプロジェクトを通じて、企業と地域社会が連携し、未来につながる持続可能な社会を構築することが重要です。これからも日本ベネックスの動向に注目しつつ、再生可能エネルギーの未来を見据えていきましょう。