フジクラグループが新たな組織再編を発表
近年、競争が激化する市場での生き残りを賭けて、フジクラグループは2024年9月25日に予定された組織再編の具体的な計画を発表しました。この再編では、完全子会社である第一電子工業株式会社(DDK)を吸収合併し、コネクタ事業の強化を図ります。
組織再編の背景と目的
競争が激しさを増す中で、フジクラグループは市場のニーズに迅速に対応し、新製品をタイムリーに投入できる体制を整えることが急務でした。DDKのコネクタ事業を当社が承継することで、業務効率化を図るとともに、他事業とのシナジーを生かした新產品の開発を目指します。さらに、フジクラエナジーシステムズ(FES)を通じて、 DDK沼津事業所の特機および産業機器事業を吸収分割することで、当社グループ全体の事業ポートフォリオを効果的にマネジメントします。
吸収合併と吸収分割の詳細
組織再編は、まず吸収分割が行われます。その後に吸収合併が実施され、以下の日程で進行する予定です:
- - DDKの取締役決定日:2025年2月7日
- - 当社取締役会決議日:2025年2月10日
- - 吸収合併契約締結日:2025年2月10日
- - 吸収合併効力発生日:2025年5月1日(予定)
この吸収合併は会社法第796条第2項、および784条第1項に基づく簡易合併として行われ、株主総会での承認は不要です。
再編によって期待される効果
この再編を通じて、業務の一体化が進むことで、製品開発スピードが加速し、市場の多様なニーズに応えることが可能になると期待されています。また、新しい市場開拓や顧客ニーズへの柔軟な対応を促進し、さらなる事業拡大を目指します。
海外子会社の名称変更
さらに、DDKの海外子会社も併せて名称変更を実施する予定です。具体的には、DDK (THAILAND) LTD.は「Fujikura Conec (THAILAND) LTD.」、DDK (SHANGHAI) CO., LTD.は「Fujikura Conec (SHANGHAI) CO., LTD.」、DDK VIETNAM LTDは「FUJIKURA CONEC VIETNAM COMPANY LIMITED」となります。この変更により、ブランド力の強化を図る狙いがあります。
このように、フジクラグループは組織再編を通じて、事業のさらなる発展と市場での競争力を高めていこうとしています。今後の動向に注目です。