空気圧アクチュエータの新時代
2025-07-06 21:12:22

岡山大学が発表!次世代の空気圧アクチュエータの可能性

岡山大学が誇る次世代空気圧アクチュエータ



2025年12月、岡山大学は津島キャンパスにおいておかやまデジタルイノベーション創出プラットフォーム(OI-Start)と共に「令和7年度 大学等研究者のミニシーズ発表会」を開催しました。このイベントでは、地域企業や自治体から16名の参加者が集まり、次世代空気圧アクチュエータに関する講演が行われました。

講演の概要



環境生命自然科学学域のバイオロボテックス学研究室に所属する下岡綜助教が講師を務め、彼の発表テーマは「柔らかさ×力強さを両立した次世代空気圧アクチュエータ」でした。アクチュエータは、電気信号を基に動作を生成する装置であり、広く産業ロボットや医療機器などに利用されています。

近年、ソフトアクチュエータに対する関心が高まっている背景には、柔軟性と安全性の向上があることが挙げられます。下岡助教は、特に「EFPA(Extended Flat Pneumatic Actuator)」という新たなアクチュエータを紹介しました。

EFPAの特長



従来のアクチュエータが抱えていた2つの課題「出力が弱い」「高圧が必要」といった問題を解決したのがEFPAです。このアクチュエータは、特別な構造と素材を用いることで、柔らかさと力強さを両立させました。

  • - 低圧での駆動:EFPAは、駆動圧を低く抑えることが可能で、安全かつ効果的な動作が実現できます。
  • - 高精度制御:ヒステリシスが少なく、繊細な制御ができるため、医療現場や介護分野での活用が広がることが期待されています。

下岡助教は、EFPAの技術が多くの応用可能性を秘めていると強調し、特に医療や介護分野でのロボットやウェアラブルデバイスへの応用を挙げました。

参加者の反応



講演後、参加者は実際のEFPAを用いたデモンストレーションを通じて、その力強くしなやかな動きに大いに興味を示していました。また、参加者同士でアクチュエータの可能性や研究の方向性について活発な意見交換が行われ、今後の展開に期待感が高まりました。

岡山大学の取り組み



岡山大学は、産学官が連携し、産業界へのデジタル技術の導入を推進するためのプラットフォームを提供しています。OI-Startは、岡山の地域産業の発展だけでなく、若者の県内定着や還流を助けるための活動を展開しています。

このように、岡山大学は持続可能な開発目標(SDGs)の理念をもとに、地域の未来を共創するための研究・開発に力を入れています。

今後も、先進的な技術開発に取り組み、地域に根差した研究大学として、地元企業や住民の期待に応えていく姿勢が求められています。

さらなる詳細やOI-Startに関する問い合わせは、岡山大学の公式ウェブサイトをご覧ください。


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