CSEとBTIが資本業務提携でサイバーセキュリティ市場へ進出
概要
東京都渋谷区に本社を置く株式会社シー・エス・イー(CSE)と、東京都千代田区のベーステクノロジー株式会社(BTI)が新たに資本業務提携を結び、ID管理・認証・認可分野における市場展開を強化します。両社はすでに20年以上にわたる協業の歴史があり、今回の提携により、デジタルトランスフォーメーション(DX)が進む中で複雑化する課題に共同で取り組むことを目指します。
現在のサイバーセキュリティと課題
クラウドサービスの導入が進むことで、企業が管理しなければならないIDの数は急増しています。また、リモートワークが普及する一方で、サイバー攻撃の脅威や情報漏洩のリスクも高まっています。特に、システムを利用する関係者の増加や、外部との接続が増える中で、厳格なID管理とアクセス権限の適切な管理が必要です。
これに伴い、従来のID管理システム(IDM)だけではなく、IDガバナンス(IGA)が求められるケースも増えてきており、より高度なセキュリティの専門知識や運用スキルを持った人材が求められていますが、現状ではそのような人材が不足しているのが実情です。
CSEとBTIの連携による利点
CSEは、さまざまな外資系ベンダーとの提携を通じ、システムインテグレーションの分野で多くの実績を持っています。このため、Microsoft AzureやAmazon Web Services、Oracle Cloud Infrastructureといったクラウドサービスの導入支援にも強みを発揮しています。一方で、BTIは自社開発の製品やツールを基礎にしたソリューション提供を特徴としており、その知見とノウハウはID管理やアクセス権限管理に深く関わっています。
今回の提携により、相互の強みを生かし、新たな認証関連特許を活用したサービスや製品の共同開発が期待されます。特に、複雑なID管理についてトータルソリューションを提供し、顧客が求める「安心・安全」を実現するスマートIAMオファリングの構築を進めていきます。
今後の展望
CSEとBTIの提携は、ただのビジネスグループを超え、共同で新しい市場に向けてのチャレンジでもあります。CSEは、認証・アクセス管理を適切に行うため、オンプレミスやクラウドを問わず、顧客のニーズに応じた最適なソリューションを提供することを目指します。また、BTIはその柔軟なアプローチをもって、企業の内部および外部での複雑なID管理に挑む姿勢を示しています。
両社の協業によって、デジタル社会をより安全なものとするための新たな取り組みへと進展していくでしょう。今後の展開にも大いに期待が寄せられています。
企業情報
1971年設立。独立系システムインテグレーターとして、様々な顧客に対してデジタル資産を「創る」「つなぐ」「支える」「活かす」支援を行っています。 公式サイト:
cseltd.co.jp
自社ソフトウェア商品開発から販売、保守サービスまで手掛けており、「ソフトウェアによるモノづくり」を通じた健全なIT社会の実現を目指しています。 公式サイト:
base.co.jp
この提携を通じて、CSEとBTIは企業が直面するID管理やセキュリティの課題を共に克服し、顧客に新しい価値を提供することを目指します。