AED+CPRトレーニングキット導入の背景
東京を中心に88の保育所を運営する株式会社さくらさくみらいは、すべての園にAED(自動体外式除細動器)やCPR(心肺蘇生)トレーニングキットを導入することを決定しました。日々、多くの子どもたちと向き合いながら成長を支える保育所は、子どもの命を預かる責任があります。しかし、AEDの設置は義務ではないのが現実です。だからこそ、万が一に備えるための取り組みが不可欠です。
実践的なトレーニングの重要性
当社では、定期的に救急救命講習を実施していますが、実際の緊急事態において「うまく対処できるか」という職員の不安があったことも事実です。そこで、新たに導入するAEDとCPRのトレーニングキットを活用し、職員全員が繰り返し実践的なトレーニングを受けることで、危機管理に対する意識を高め、緊急時の適切な対応ができるよう備えます。これにより、子どもたちの命を守るための準備が整い、職員自身の安心感も増すと信じています。
月に一度の避難訓練も実施
さらに、さくらさくみらいでは命を守るための取り組みとして月に一度の避難訓練も行っています。保育士や看護師を対象にした研修も実施しており、救急救命や窒息事故対策、エピペンの扱い等について深く学ぶ機会を提供しています。このように、普段から子どもたちの安全を守るための訓練を行うことが、突然の事故や緊急事態に対しても冷静に弱視対応できる力を育みます。
地域社会との連携
もちろん、AEDの設置やトレーニングは園内に限られたものではありません。当社は、地域社会との交流を促進し、保育所のAED設置について周知を図ることも重要だと考えています。園の玄関にAED設置を示すステッカーを掲示し、地域住民にもAEDの存在を知ってもらい、いざという時に協力できる体制を整えています。
代表者のメッセージ
代表取締役社長の西尾義隆は、「AEDを使用する機会が訪れないことが最も望ましい」としながらも、その時に本当に適切に使えるかの不安を表明しています。また、当社には83名の看護師がいるものの、有事の際に全員がその場にいるわけではないため、どんな状況でも適切にAEDを扱える職員の育成が不可欠であると強調しています。
AED+CPRトレーニングキットの特徴
このAED+CPRトレーニングキットは、日本光電工業製品で、疑似心臓を使った胸部圧迫訓練ができ、音声メッセージによるトレーニングなどが可能です。この実践的な訓練を重ねることで、職員の対応力が高まり、地域社会全体の安心にも貢献します。
会社概要
株式会社さくらさくみらいは、2009年に設立され、東京を中心に保育所を運営しています。子どもと保護者、職員すべてにとって笑顔のあふれる子育て環境を創出することを目指し、地域密着型の取り組みを行なっています。今後も、子どもたちの安全を第一に考え、さまざまな施策を推進していく所存です。