こどもふるさと便の概要
ネッスー株式会社は、東京都世田谷区に本社を構え、"こどもの機会格差解消"を目指した新しいフードバンクの仕組み「こどもふるさと便」を運営しています。これは、ふるさと納税を通じて地域の特産品をこども食堂や困難を抱える子育て世帯に提供し、食の支援を行うものです。
最近、旭川市との協働プロジェクトにおいて、全国のこども支援団体や福祉施設に対し、旭川産のお米を累計9.3トン、これは約11.6万食分に相当します。ネッスーは今後、目標として累計100トンのお米を寄贈することを掲げています。
寄贈の実績とその意義
「こどもふるさと便」の取り組みでは、寄附者は特産品を受け取るだけでなく、同時にこどもたちにも支援を届けることができます。これにより、地域の特産品を活かす社会貢献の形が生まれ、寄付のハードルが非常に低くなっています。特に物価高が続く中で、寄贈されるお米は、多くのこども食堂や福祉施設で重要な資源となっています。
2023年度の寄贈実績として、約6.3トンのお米がすでにこども支援団体に提供され、子どもたちの食生活が豊かになる手助けをしています。この寄贈に関わった多くの施設からは、「お米がとても助かる」という感謝の声が寄せられています。
全国の広がり
寄贈の対象としては、東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、愛知などの都市部から、北海道、青森、秋田、福島、長崎、沖縄といった地方の617の支援団体や福祉施設まで、幅広く旭川産のお米が配られています。これにより、こども食堂での食事提供が行われ、参加した子どもたちはその美味しさに目を輝かせています。
寄贈先の一部を紹介
主な寄贈先には、東京都の足立区社会福祉協議会や世田谷区社会福祉協議会、神奈川県のふじさわこども食堂、埼玉県の子ども食堂ネットワーク、大阪府の認定NPO法人D×Pなどがあり、全国のこどもたちに支援が届いています。
未来への展望
旭川市との提携は、今後も続き、2024年度にはさらに多くの地域において「こどもふるさと便」が展開される予定です。また、2025年には寄附者が応援品の届け先を指定できる専用のポータルサイトを開設することで、支援の流れをもっと身近に感じられるようになるでしょう。
代表取締役の木戸優起氏は、この取り組みの意義として、「現在の物価高の影響で、食支援を必要とする世帯が増えている中で、安定的なお米の提供が求められています」とコメントしています。今後も継続的な支援を行い、こどもたちの食のアクセスを守ることを目指します。
まとめ
「こどもふるさと便」は、地域と地域を結びつける新しい支援の形を提案しており、今後の発展が期待されます。寄附がもたらす影響の大きさを再認識し、子どもたちのための食支援がますます広がっていくことを願っています。皆さまもぜひ、公式サイトを訪れて、支援の輪を広げてみてはいかがでしょうか。
公式サイト:
こどもふるさと便