子供たちに伝える平和の重要性
2025年12月13日に、特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクトの代表理事、中村雄一が「日本を知る会」の第169回特別勉強会にて講演を行います。演題は「世界の現状から『平和』を考える~輝く未来の為の子供教育に伝えるべきこと~」。この講演では、紛争や災害が続く世界を歩み続けてきた教育者としての視点から、子どもたちにとっての「平和」の意味や必要な学びについて深く掘り下げて解説されます。
開催背景とその意義
現在、世界中ではロシア・ウクライナの争いや中東の緊張といった情勢が日々報じられ、多くの人々がその影響にさらされています。その一方、日本では80年間の平和が続く中で、戦争や平和についての直接の体験を持つ人々が少なくなりつつあります。そのため、「平和」や「人権」といったテーマが教科書の中だけで語られる危険性も浮上しています。このような状況の中で、なかよし学園プロジェクトは「願う平和から、行動する平和へ」という信念のもと、国際的な教育協力を進めています。
なかよし学園の取り組み
中村氏は、特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクトを通じて、アフリカ、中東、アジアの貧困地域や紛争地で活動しています。特に、「世界とつながる学びプロジェクト(CoRe Loop)」では、日本の学校とオンラインで結びつけ、子どもたちが自分の学びや創造物を国際的な現場で役立てられるような関係を築いています。
講演内容のハイライト
この講演では、中村氏が出会ってきた世界中の子どもたちの姿を通じて、現実と平和について深く考える機会が提供されます。コンゴ民主共和国の少年兵やルワンダのジェノサイドサバイバーたち、南スーダンの難民居住区の子どもたちなど、10カ国以上で収集したエピソードを映像や写真を用いて紹介します。彼らの「学びたいのに学べない」という現実を理解することが、講演の大きな目的となっています。
対話型授業の実績
さらに、なかよし学園が全国の教育機関で実施している対話型授業の事例も紹介されます。「平和とは何か?」「戦争が起こった場合はどうすべきか?」といった問いについて、答えのないテーマに対して生徒たちと共に考えるアプローチが強調されます。これは単なる「戦争はよくない」と教え込むのではなく、「同じをみつける」「誰一人取り残さない」視点を育るための工夫を盛り込んでいます。
学びのプロジェクトや成果
また、CoRe Loopにおける日本全国の実績として、子どもたちが離島で制作した竹のけん玉がシリアやルワンダで使用されたエピソードや、小学生が作った手づくり石けんがアフリカの健康教材となった話なども紹介される予定です。これらの事例を通じて、「学び」が他者の助けとなることの喜びを子どもたちへ浸透させる試みが語られることでしょう。
今後の展望
講演の最後には、家庭や学校でできる「明日からの一歩」として、ニュースを読むだけではなく、同世代の友人たちの顔を想像することや、地域文化を「世界の誰かの力」に変える工夫、子どもたちの「やってみたい」を支援する大人の関与についての具体的なヒントも共有されます。これにより、参加者は日常生活の中で実践可能な平和構築の手法を得られることでしょう。
イベント詳細
- - 日時: 2025年12月13日(土)18:00~20:15(開場17:30)
- - 会場: 湯島天満宮 参集殿(東京都文京区湯島3-30-1)
- - 参加方法: 会場参加(定員あり)・オンライン参加(Zoom)
- - 参加費: 一般 2,000円/学生 1,000円/Zoom参加 1,000円
詳細や申込方法は、「日本を知る会」公式サイトを確認してください。
主催団体について
この勉強会は、千年続く理想の世界を目指す市民団体「日本を知る会」によって主催されています。日本文化や役割を学ぶ機会を提供し、良き日本人としての教養を深めるために、様々な講演会や交流会を実施しています。
今回の勉強会は、今後の世代にとって非常に重要なテーマを扱うものです。この機会にぜひ参加し、自身の考えや視点を広げてみてはいかがでしょうか。