東京都が宇宙産業支援で選ばれた8つの事業を発表
東京都が宇宙産業への支援事業を開始
東京都と(公財)東京都中小企業振興公社は、宇宙産業に特化した助成制度「宇宙製品等開発経費助成」を導入し、今後の市場拡大が予測されるこの分野で中小企業の成長を促すための取り組みを進めています。最近発表された支援対象事業が8件にのぼることから、その詳細を紹介します。
宇宙産業におけるビジネスチャンスを拡大
宇宙産業は現在、民間企業が進出し始めており、今後の成長が期待されています。東京都は、この流れを受けて、中小企業が宇宙関連事業に参入するための支援を行い、新たなビジネス機会の獲得を後押しする狙いがあります。
今回発表された助成制度では、宇宙に関連する製品や技術の開発・改良にかかる経費の一部が助成されます。特に宇宙における機器開発やデータ利活用に関連する開発が対象で、助成限度額や助成率も設定されています。
支援対象事業の詳細
今回選定された8つの支援対象事業は、以下の通りです。
【機器開発助成】
1. 株式会社エイビット
- テーマ: キューブサット用衛星通信モジュールの開発
2. 株式会社SUIHO SPACE INNOVATIONS
- テーマ: ロケット・衛星・探査機に適用可能な再使用型推進器技術の開発
3. 株式会社ダイモン
- テーマ: 資源探査と自己位置認定が可能な複数機連携式月面探査車の開発
4. 日本材料技研株式会社
- テーマ: 超軽量薄膜太陽電池に用いる電荷輸送層MXeneの開発
5. 株式会社リーデッジテクノロジー、株式会社ウィズアクア
- テーマ: 完全閉鎖循環型魚介類向け宇宙養殖システムの開発
【ソリューション開発助成】
1. 株式会社Aqunia
- テーマ: 衛星データ連携によるグローバル洪水予測システムの開発
2. JAOPS
- テーマ: 衛星ミッション管制のスケジューリング、自動化、AI統合の実装
3. 株式会社スペースシフト
- テーマ: マルチSAR統合による違法漁船検知システム開発
助成制度の概要
この助成制度の対象者は、東京都内に本店または支店を持ち、実質的に事業活動を行っている中小企業や個人事業者、及び都内での新規創業を計画している個人です。具体的には、ロケットや人工衛星、探査機などの開発および、「人工衛星による通信・観測・測位」などのデータを利用したサービスの開発が対象となります。
助成金の限度額は、機器開発助成で最大1億円、ソリューション開発助成では最大2,000万円となっており、助成率はそれぞれ経費の2/3以内に設定されています。
今後の展望
この取り組みは「2050東京戦略」の一環であり、産業成長を目指す戦略として進められています。東京都は、宇宙産業が今後の経済成長に寄与することを期待しており、中小企業の活躍をさらに促すための施策を今後も展開していくでしょう。
今後この助成制度を利用して新しい技術やサービスが登場することにより、宇宙産業のさらなる発展が期待されます。興味のある方は、それぞれの事業者や助成制度に関する問い合わせを行ってみてはいかがでしょうか。