働く人の意識調査から見る現状と未来
公益財団法人日本生産性本部が実施した第18回「働く人の意識調査」が発表され、その結果が多くの注目を集めています。この調査は、2020年5月以降、定期的に実施されており、最新の調査結果が示しているのは、景況感の改善と企業文化の変化です。
景況感の改善
調査によると、景況感や経済の見通しに対する不安感は大幅に改善しています。具体的には、景気が「悪い」または「やや悪い」と感じている回答者は、前回の68.3%から51.3%に減少。今後の景気予測も、悲観的な見方が薄まり、悪化すると考える人が37.1%から35.1%にまで減少しています。これは調査開始以来、最も少ない数字です。
このような楽観的な見通しは、日本の経済が徐々に回復しつつあることを示唆しています。特に、最近では高市首相が就任し、経済政策の変化が期待されていることも要因かもしれません。
AIの取り入れ進む職場
今回の調査では、AI技術の導入状況についても新たなデータが得られました。約20%の職場でAIが導入され、利用率は62.3%に達しています。職場でのAI導入が業務効率化につながると感じる人が54.5%を占めている一方で、その利用に関して不安を抱える人も51.1%にのぼりました。これは、新技術導入に対する期待と同時に、倫理やプライバシーに関する懸念が存在することを示しています。
働き方の変化
さらに、働き方の面ではテレワークの実施率がわずかに減少しました。2023年7月調査と比較して15.4%に落ち込んでいます。自宅勤務が自分の生活にあまりプラスではないと感じる人が多数を占め、約63.5%が自宅勤務を希望しないという結果が出ました。
また、兼業や副業の意向も減少傾向にあり、「転職するつもりがない」とする回答者が66.7%に達し、これも調査開始以来、最高の数字となっています。これは、不安定な環境の中で安定を求める傾向が強まっていることを示唆しています。
まとめ
今回の調査結果は、景気感や働き方における変化を浮き彫りにしました。特にAIの導入が進む中で、企業がどのように人材を育て、適応していくのかが今後の重要な課題となりそうです。日本生産性本部が提供する詳細な結果は、リンク先のレポートでご確認いただけます。今後の労働環境の変遷を見守りながら、私たちも柔軟に対応していくことが求められるでしょう。