初めてのクレジットカード選び：Z世代のAI活用とその実態

初めてのクレジットカード選び

最近では、Z世代が初めてクレジットカードを選ぶ際に、AIを利用する姿が見られます。しかし、実際にAIを活用している人数は全体の約3割程度にとどまり、残りの多くは従来どおりの方法で選択を行っています。
この調査は、日本のナッジ株式会社が実施したもので、次世代クレジットカード「ナッジカード」の学生部会員を対象としています。本記事では、特にその中でもAIの利用傾向や問題点について深掘りしていきます。

Z世代のAI活用状況

調査の結果、AIを利用しなかったと答えた人は70.0％に達し、その一方で、AIを利用した利用者の約8割が「参考にした」と回答しています。これは、Z世代がAIに対して持つ期待と実際の利用行動に乖離があることを示しています。

多くのZ世代は、情報の収集に際してAIを選択肢の一つとして考慮しているようです。具体的には、「学生に向いているカードは？」「高校生が作れるカードの種類は？」といった実用的な質問を通して、自分たちに必要な情報を求めていることがわかります。
また、「年会費」「ポイント還元率」といった具体的な条件を踏まえた質問も多く見受けられ、それらの情報に基づき最終的な判断を行っているのです。

AIを利用する『理由』

Z世代がAIを利用する理由としては、過去の経験や周囲の意見に依存するのではなく、自分自身で主体的に情報を収集し、納得した上で選択を行いたいという意識が根底にあると考えられます。この傾向は、GradateやChatGPTといったAIサービスの圧倒的な人気にも表れています。調査によれば、Z世代は普段使うAIとして「ChatGPT」を選ぶことが多く、84.2％がこれを利用していることがわかります。

具体例の紹介

調査では、AIにどのような内容を尋ねたかも明らかにされています。たとえば、「年会費が無料で使いやすいクレジットカードは？」「旅行保険が付帯されているカードを知りたい」といった具体的な質問が多く見られました。それに加えて、カード選びの基礎知識を得ようとし、「リボ払いに関する仕組みはどうなっているのか？」などもきちんと確認している様子が伺えます。

このように、Z世代はAIを"便利な情報収集ツール"として利用しており、最終的には自分の価値観に沿ったカード選びが行われています。

ナッジカード「学生部」とは

ナッジカードの「学生部」は、18〜25歳を対象にした特別なクレジットカードです。このカードは、学生に特化しており、入会金、年会費、発行料がすべて無料。初めてのクレジットカードでも、上限額が10万円に設定され、安心感を持って利用できる設計です。
また、カフェやコンビニ、公共料金を含む様々なシーンでの利用が可能で、300種類以上のデザインから選べるなど、使う楽しさも演出しています。特に、使うたびに選んだクラブに還元される仕組みがあり、自分の推しを応援する感覚も味わえます。