医療と介護の連携強化を目指すアズパートナーズと啓仁会の提携

アズパートナーズと医療法人啓仁会の包括提携

2023年、東京都千代田区の株式会社アズパートナーズと埼玉県所沢市の医療法人啓仁会が包括提携を結び、医療と介護の連携強化を目指す画期的な取り組みを発表しました。この提携は、既に埼玉県所沢地域で実施されている連携を全国に広げ、誰もが安心して医療と介護サービスを受けられる環境作りに貢献することを目的としています。

高齢化社会と医療・介護の連携の必要性

日本は2050年には65歳以上の人口が全体の約35%を占めると予測されており、高齢化はますます進行しています。それに伴い、慢性疾患や認知症の患者が増加している一方で、医療と介護の連携が不足しがちです。

入退院時の情報共有の遅れや在宅療養に対する不安が高まる中、国では市町村主導での「地域包括ケア」システムの構築が進められています。アズパートナーズと啓仁会の提携は、こうした国の方針を実現するための重要な一歩です。

提携の具体的な内容

1. 訪問診療を中心とした支援体制の構築

啓仁会は2003年から訪問診療を開始し、その体制を拡大する計画があります。アズパートナーズが運営する介護付有料老人ホーム「アズハイム」シリーズでも、啓仁会の訪問診療を導入しており、今後はその対象施設を増やす方針です。これにより、入居者の状況を把握しやすくなり、在宅、介護老人保健施設との連携がスムーズになります。