AIエージェントを活用した新たな営業のカタチ
最近、株式会社マーケットエンタープライズと株式会社Wanderlustが手を組み、AIエージェントを駆使した営業支援システムの共同開発を開始しました。この取り組みは、2025年3月18日から本格的に始まり、営業効率を高め、顧客満足度の向上を目指すものです。
プロジェクトの目的
本プロジェクトでは、インサイドセールスの担当者と顧客との間で交わされる会話をリアルタイムで分析し、効果的な質問や提案を提供する新しい営業アシスタントシステムの構築を目指しています。「高く売れるドットコム」での買取成約率を向上させるために、AIを活用した仕組みが必要とされていたのです。
このシステムの導入により、営業経験が浅い担当者でも、顧客のニーズを正確に把握し、適切な提案を行えるようになります。これまでの営業スタイルとは異なり、AIが“実際に何を言うべきか”を指示してくれるため、業務の効率性が飛躍的に向上することが期待されます。
事業提携の背景
マーケットエンタープライズは、ネット型リユース事業での経験をもとに、顧客からの買取依頼に迅速に対応しています。しかし、事業拡大に伴い、社員一人ひとりのスキルのばらつきが顕在化し、サービスの質を一定に保つことが重要な課題となりました。そこで、昨年11月には生成AIを使ったロールプレイシステムを導入し、営業力を強化してきたのです。
こうした背景から、Wanderlustとの提携が生まれました。Wanderlustは、AIを用いて様々な業界の課題を解決するスタートアップ企業であり、その技術力が今回のプロジェクトに大いに寄与すると期待されています。
開発計画の詳細
本プロジェクトには、2つの主要な施策が設けられています。まず一つ目は、リアルタイム営業アシスタントの開発です。このシステムは、インサイドセールスの担当者の会話と過去の買取データを分析し、状況に応じた適切な質問や提案を視覚的な形で提供します。これにより、担当者は顧客の意図をしっかりと理解し、より効果的なアプローチが可能になります。
次に、教育・フィードバック機能の構築が予定されています。優秀な担当者の会話データを活用し、質の高いトークスキルや質問の仕方を学べるオンラインコンテンツを制作する計画です。これにより、全てのインサイドセールス担当者が一貫した教育を受けられ、経験に依存しない高品質なサービス提供が実現されます。
Wenderlustについて
Wanderlustは、アジアにおけるAGI(汎用人工知能)の実現をサポートする企業で、東大松尾研究室にルーツを持つスタートアップです。高い技術力を持つ多くのメンバーが在籍し、AI技術を活用して多様な業界のニーズに応えています。また、非構造的データをAIが利用しやすい形に変換するプロダクトも手掛けており、その技術力は本プロジェクトにも強力な後ろ盾となるでしょう。
まとめ
マーケットエンタープライズとWanderlustによるこのプロジェクトは、AIの力を活用して、買取のサービス品質向上と売上増加を図る画期的な取り組みです。今後の展開に注目が集まります。