帝国ホテルが健康経営優良法人2025に認定
株式会社帝国ホテルは、2023年3月10日に経済産業省と日本健康会議が実施する「健康経営優良法人2025(大規模法人部門)」に、4年連続で認定されました。今回の認定では、特に優れた企業に与えられる「ホワイト500」にも初めて選ばれ、健康経営への取り組みが高く評価されています。
健康経営優良法人認定制度とは
健康経営優良法人認定制度は、企業が行う健康管理や促進の優れた事例を「見える化」し、従業員や求職者、関係企業からの社会的評価を高めることを目的としています。この制度は日本健康会議によって運営され、健康経営の重要性が認識される中、帝国ホテルの取り組みが注目を浴びています。
帝国ホテルの取り組み
帝国ホテルは、「中長期経営計画2036」を基に、従業員の健康が企業全体のパフォーマンスに直結するという理念を掲げています。代表取締役社長が発表した「健康経営宣言」では、従業員一人一人の健康が、組織全体の健康やサービス向上に寄与すると強調されています。具体的には、以下のような施策が実施されています。
1. 健康経営推進体制の確立
帝国ホテルでは、健康経営の主導者として総責任者を置き、人事部が中心となって、労働組合や健康保険組合、産業医らと協力し従業員の健康維持・増進に向けた取り組みを進めています。
2. アクティビティの多様化
健康を促進するため、ウォーキングイベントや健康セミナーなど、多彩なイベントが開催されています。特に「じぶんスキャン」では、自身の体を知る機会を提供し、参加者の満足度は91.4%に達しました。
3. 栄養バランスの取れた食事提供
従業員食堂で提供されるヘルシーメニューは、帝国ホテルのシェフと管理栄養士が共同で考案し、従業員とパートナー企業の方々にも利用されています。また、食事イベント「TABLE FOR TWO」を通じて、満足度85.7%を記録するなど、健康的な食生活の支援にも力を入れています。さらに、「スマートミール」認証制度でも二つ星を取得しました。
4. 育児・介護支援制度の充実
育児や介護との両立を支援するため、法定を上回る制度を整備しています。育児休業は子が3歳になるまで取得でき、男性の育休取得率も過去最高の53.8%に達しました。さらに、介護に関しても毎年セミナーを開催するなど、従業員が安心して働ける環境作りに取り組んでいます。
今後の展望
今後、帝国ホテルは「健康経営優良法人」の理念を引き続き実践し、従業員の健康と幸福を追求していくつもりです。健康な従業員がサービスを提供することが、顧客満足度の向上に直結すると信じており、さらなる施策を進める意向です。
健康経営の重要性はこれからも増していくことでしょう。帝国ホテルの取り組みは、他の企業にとっても一つの模範となることが期待されています。