フィンランド視察団来日
2025-09-24 12:42:31

フィンランドの視察団が静岡・清水のマザー工場を訪問し学びを深める

フィンランドの視察団が静岡・清水工場を訪問


株式会社ミスミグループ本社が所有する駿河生産プラットフォームが、フィンランドの産官学メンバーで構成された視察団を迎え、静岡県清水市の工場でエコシステム・デザインを学ぶ一歩を踏み出しました。この視察は、エコシステムの権威であるヨハン・ヴァリン博士がリーダーとなり、早稲田大学の藤本隆宏教授の推薦により実現されました。

視察の背景と目的


フィンランドは今、デジタル化とサステナビリティを推進する「デジタル・グリーン・サプライチェーン」を国家戦略として掲げています。視察団は、フィンランドを代表する大学の教授や大手製造業のリーダーたちで構成され、数日間日本で様々な企業の製造技術を学ぶ計画です。その一環として、藤本教授が注目する「駿河生産プラットフォーム」を訪問しました。

この視察団は、同工場が誇るデジタル生産モデル、特に多様な商品を少量生産できる技術に強い関心を寄せています。具体的には、駿河生産プラットフォームが独自に開発した「ALASHIスタジアム」と「meviyデジタルマニュファクチュアリングシステム」を重点的に学ぶことを目的としています。

工場視察と技術交流のハイライト


視察団は、まずミスミの製造工程について学んだ後、製造現場を実際に見学しました。

  • - ALASHIスタジアム:このシステムは、高精度金型部品をミクロン単位で加工できる自社開発の金型研削システムです。平均受注数が2~3本という変種変量の自働化を実現しており、製造効率と品質の向上が期待されています。

  • - meviyデジタルマニュファクチュアリングシステム:こちらは主に無人での生産を行うシステムで、設計から生産までのプロセスをAIが支援する革新的な技術です。これによって、納期の短縮や原価の低減が可能となります。実際にmeviyは、高い評価を受けており、「第9回ものづくり日本大賞」では内閣総理大臣賞を受賞しました。

視察団メンバー構成


今回の視察団は、以下のようなメンバーで構成されています。
  • - エコシステム・デザインの権威、ヨハン・ヴァリン博士
  • - 早稲田大学の藤本隆宏教授
  • - タンペレ大学の研究員
  • - 産業機器メーカー、重工業向けソリューション企業、戦略コンサルティング会社の代表など、合計で14名が参加しました。

専門家の感想


視察を終えたヨハン・ヴァリン博士は、駿河生産プラットフォームの進化に驚きの声を上げ、特にデジタル技術と実物の流れが融合している様子を評価しました。博士はこの視察が、静岡のものづくりの素晴らしさを示す機会になったとコメントしています。

駿河生産プラットフォームの役割


駿河生産プラットフォームは、ミスミグループのマザー工場として、高精度な製品を製造する中核を担っています。世界中に拠点を持ち、ミクロ精度の加工から始まり、さまざまな製品を提供しています。今後も「デジタルモデルシフト」を基盤に、製造業における新たな価値を創造することを目指して邁進しています。

この視察の意義は、日本のものづくりが世界的に注目されているという事実を再認識させてくれます。フィンランドでのデジタル化の取り組みにも良い影響を与えることでしょう。私たち日本の製造業も、今後の国際展開にさらなる期待を寄せています。


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