鬼の悲しみを描く
2025-07-28 16:00:10

能楽ユニット「能楽【談】ディズム」特別公演『オニノナミダ』で鬼の悲しみを描く

能楽ユニット「能楽【談】ディズム」特別公演『じっくり楽しむ能の世界~オニノナミダ~』



2025年9月7日(日)、東京・新宿区の矢来能楽堂にて、第4回となる「能楽【談】ディズム」特別公演が開催されます。タイトルは『じっくり楽しむ能楽の世界~オニノナミダ~』。公演では、鬼をテーマにした様々な能楽演目が上演される予定です。チケットは現在、カンフェティで販売中です。

鬼をテーマにした多彩な演目


今回の公演では、鬼をテーマにした演目を一堂に集めています。狂言「節分」や能「土蜘蛛」をはじめ、さまざまな仕舞がそのラインアップに加わるなど、観客を引き込む内容が盛りだくさんです。特に、鬼の悲しみを描いた演目が多数選出されており、鬼が単に恐ろしい存在としてだけでなく、その背後にある深い人間ドラマに焦点を当てています。

能楽鑑賞は初心者にはなじみづらい面もありますが、鬼をテーマにした作品は視覚的にも華やかで、上演時間も比較的短いため、初心者からベテランまで多くの人に親しまれています。また、鬼の登場人物が象徴するものは、強大な権力に屈服せざるを得なかった人々や、愛した人の裏切りによって不幸に見舞われた女性たちの姿。その悲しさにスポットを当てて、『オニノナミダ』というテーマが掲げられています。

特別な出演者とアフタートーク


公演では、著名な能楽師たちが参加し、特に金春流のシテ方・中村昌弘師がゲスト出演します。そして、観世流のシテ方・佐久間二郎による仕舞や、異流競演として中村昌弘師による仕舞も楽しめます。さらには、終演後には出演者4名によるアフタートークもあり、観客は彼らの生の声を聞きながら、演目についての深い理解を得ることができるでしょう。

迫力満点の能「土蜘蛛」


能「土蜘蛛」は、後に歌舞伎にも取り入れられるほど人気の高い作品です。劇中の千筋の糸が一度に舞台に投げ放たれるシーンや、妖怪退治に挑む武士たちとの壮絶な戦いは、観客を引きつける見どころのひとつです。この演目がどのように鬼という存在を描き出しているのか、迫力ある舞台を通じて体験できるチャンスです。

公演概要


  • - 日時: 2025年9月7日(日)
  • - 会場: 矢来能楽堂(東京都新宿区矢来町60)
  • - 開場: 13:15 / 開演: 14:00
  • - 上演時間: 約2時間40分(休憩込み)
  • - チケット情報: 正面席7,000円、脇正面席6,000円、中正面席5,000円、座敷正面席7,000円、座敷中正面席5,000円。

さらに、カンフェティ限定で、座敷正面席の割引価格も用意されています。演目を通して、鬼の持つ悲しみや悲劇を味わう貴重な機会となります。

ユニットについて


「能楽【談】ディズム」は、シテ方の佐久間二郎、ワキ方の野口能弘、狂言方の大藏教義、囃子方の佃良太郎の4人から構成される新しいユニットです。コロナ禍での活動制限を経験し、彼らはオンラインで能楽についての座談会を開催。その後、リアルの舞台に戻り、多くの人々に能楽の魅力を積極的に伝えるため、公演やワークショップを行っています。

能楽の演目を通じて、鬼がなぜ悲しみを伴う存在なのか、その深い物語を体感してみてください。能楽を全く知らない方でも楽しめる内容になっていますので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

関連リンク

サードペディア百科事典: 能楽 ディズム オニノナミダ

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。