ペット可物件の現状と課題
近年、ペットを家族として迎える家庭が増加する中で、ペット可物件への関心が高まっています。特に、東京エリアでは、多くの企業が新しいサービスを提供する中、不動産会社やエンドユーザーの双方のニーズがより重要なテーマとして浮上しています。いえらぶGROUPが実施した「ペット可物件に関するアンケート調査」によると、ペット可物件を探す際に直面する主な課題が浮き彫りになりました。今回は、その結果を詳しく見ていきましょう。
調査結果の概要
この調査は、953件の有効回答を基に、ペット可物件に対するエンドユーザーのニーズや、不動産会社の取り扱い状況を明らかにすることを目的としています。以下に主要な調査結果をまとめます。
1.
家賃・初期費用が最大の壁
ペット可物件を探す際の最大の障害は、家賃や初期費用で、回答者の58.6%がこの点を指摘しています。これは、ペットと共に暮らす際の経済的な負担が大きいことを示しています。
2.
トラブルの実態
ペット可物件で多くのトラブルを経験していると回答したエンドユーザーの中で、28.2%が「におい・汚れ」を挙げており、次いで27.2%が「騒音」の問題を指摘しています。これらのトラブルは物件を借りる際の不安要素となっています。
3.
供給側の慎重な姿勢
約71.7%のエンドユーザーがペット可物件の増加を望む一方で、実際にそれを積極的に増やしたいと思っている不動産会社はわずか11.6%にとどまっています。このギャップは、業者が抱える管理や運用面での負担を反映しています。
エンドユーザーのニーズ
調査によると、現在ペット可物件に住んでいるエンドユーザーは全体の21.8%を占め、過去に住んでいた人も含めると、ペット可物件への需要の高まりが伺えます。特に、エンドユーザーが最も重視しているのは「家賃・初期費用」で、次いで「トラブルが起きにくい環境」「飼育可能なペットの種類」という順番です。
これからのペット可物件に求められる要素は、費用面だけでなく、住環境の質や飼育ルールの柔軟さです。例えば、ペットが快適に過ごせるための設備が充実していること、一部のペット種に対してもっと広い受け入れを行うことが必要です。特に、床材や防音設備などの条件は、今後の物件選びにおいても大きな影響を及ぼすでしょう。
不動産会社の視点
一方で、不動産会社にとってペット可物件の維持管理は課題となっています。「原状回復費用」を最も大きなトラブルとして挙げる不動産会社は58%に達しました。ペットによる損害と、退去時の修繕が直結するため、慎重な対応が求められる場面が多いのです。特に、ペットがいる場合、通常以上の費用がかかることが多くなるため、業者側の負担は少なくありません。
今後の展望
エンドユーザーのニーズは高まっているものの、その内容に応じた物件が供給されていないのが現実です。ペット可物件の供給を増やすためには、まず不動産会社が抱える課題を解決し、より安心して住める環境を提供できるよう努力する必要があります。特に、飼育ルールや設備環境を見直し、客層に合った物件を展開していくことが求められます。
まとめ
ペットと共に生活したいというニーズが高まる中、不動産業界には解決すべき課題がたくさん残されています。今後、エンドユーザーと不動産会社が互いのニーズと課題を理解し合うことで、より良い住環境が創造されることが期待されます。いえらぶGROUPは、今後もこの市場の発展に寄与していく方針です。