ロジスティードとMY MEDICAの革新による安全運行の実現
ヤマトホールディングスグループのMY MEDICAとロジスティードが新たにパートナーシップ契約を結び、ドライバーの健康管理に関する取り組みを強化しています。これにより、日々のバイタルデータを活用してリスクの高い運転手に対して迅速に治療を促すことを目指しています。
具体的な取り組み内容
本提携では、MY MEDICAのオンライン医療サービスとロジスティードの安全運行管理ソリューション「SSCV®-Safety」を連携させ、運転手に対する適切な健康管理を実現します。具体的には、ドライバーの日々のバイタルデータを収集し、そのデータをもとに健康リスクが高いと判断された場合、MY MEDICAのオンライン診療を通じて早期治療を行う仕組みです。このプロセスにより、運転手の健康をリアルタイムで管理し、事故を未然に防ぐことが可能になります。
仕組みの詳細
1.
運転リスクの検知と早期治療の促進
- 「SSCV®-Safety」によって管理されたドライバーの生体情報から、リスクが高い運転手を特定。その後、MY MEDICAが提供するオンライン診療を受けさせる仕組みを構築します。これにより、運転手は簡単に医療サービスにアクセスできるようになります。
2.
システム連携による健康管理の精度向上
- 将来的には、MY MEDICAの治療状況データと「SSCV®-Safety」から取得したドライバーのバイタルデータを相互に連携し、点呼時の体調確認の精度を向上させることを目指しています。オンライン医療サービスの質向上も進め、ドライバーの健康をより強固に支える体制を整えます。
コメント
ロジスティードのCDXO兼CTOである芳賀寛氏は、「トラックドライバーの健康起因事故という社会課題に対し、テクノロジーと医療を融合させることで根本的な解決を目指しています。」と述べています。この取り組みは、運転手の健康管理という側面から物流業界全体の安全性を高める重要な一歩となります。
背景と今後の展望
MY MEDICAは、2025年2月から自動車運送事業者向けに「MY MEDICA」を提供し、すでに50社以上が導入しています。今後も効果的な提携関係を維持しながら、業界全体の健康起因事故を削減する活動を積極的に進める計画です。また、ロジスティードの「SSCV®-Safety」は、AIを用いてドライバーのバイタルデータを分析し、体調不良の兆候を早期に検知する安全運行管理ソリューション。運行の安全性向上が期待され、ヒヤリハットを大幅に削減することが目指されています。
このように、両社の連携はドライバーの健康を守り、安全運営を支える新たな社会インフラの構築に寄与することでしょう。今後も両社が強みを活かしながら、さらなる連携の深化と物流のデジタルトランスフォーメーションへの挑戦が続くことが期待されます。