ディプティック・ジャパン、新たなオフィスの魅力
フランスのラグジュアリーフレグランスブランド、ディプティックが日本法人のヘッドオフィスを大胆に刷新しました。このプロジェクトは、現代の企業におけるオフィスの役割を再定義し、単なる業務スペースからブランド価値や創造性を体現する場所へと進化を遂げたものです。
オフィスの変革:ブランドの精神を宿す空間
ディプティックは、「香り」を通して独自の世界を形成してきましたが、その思想を新オフィスにまで拡張しました。自社ブランドを体現する場の設計を一級建築士事務所のアトリエMEMEが手掛け、自由で詩的な感性をもって、職人的アプローチを自然に表現できる空間が作られました。
この新しいオフィスは、ものづくりと共に会話が生まれるオープンなアトリエのような空間。スタッフがインスピレーションを受け、新しいアイデアが生まれる場所として、緊張感と親密さが共存しています。
木箱を活かした洗練されたデザイン
新オフィスの特徴的なデザインには、執務エリアとミーティングエリアの間を繋ぐ木箱風のインターフェイスがあります。これは、ただの壁ではなく、商品のアイデアやドキュメントをストックするストレージとして機能し、スタッフの創造力を刺激します。このデザインは、ディプティックの豊かな歴史や独自の世界観を表現しています。
多様な働き方をサポートする環境
執務スペースには、ゆったりしたロングデスクを設け、多様な働き方を可能にするフリーアドレスを採用。また、ミーティングエリアや、代々木体育館を見渡せるブレイクエリアなど、様々な空間が計画され、スタッフ同士のコミュニケーションを促進します。
サステナブルな設計理念
ディプティックは、サステナビリティに取り組んでおり、新オフィスでもその哲学が反映されています。空間に使用される木材にはラワン材を選定し、目に見えにくい部分にもサステナブルな素材を活用することで、資源の最大限の利用を目指しています。木の個体差を空間の豊かさとして捉え、視覚的にも温かさを感じさせるデザインを実現。
さらに、木箱同士の接合部を工夫し、リユース可能な設計が考えられています。
プロジェクト情報
本プロジェクトは、東京都渋谷区神宮前に位置し、2026年4月に竣工予定です。設計を担当したアトリエMEMEは、ブランドのコンセプトを空間に落とし込むことに長けたデザイン事務所で、多くの賞を受賞しています。ディプティックは、1961年にパリで創設されたフレグランスメゾンで、世代や性差を問わず愛され続けているタイムレスなブランドです。
この新しいオフィスは、ディプティックの新たな歴史が始まる地として、その親しみやすさと独自の魅力を醸し出しています。ブランドの哲学が詰まったオフィス空間で、働く人々がどのようにクリエイティブな仕事をしていくのか、今後の動向が楽しみです。