井上萬二白磁展:重要無形文化財保持者認定30周年
銀座の魅力的な展覧会、井上萬二白磁展が6月19日から29日までセイコーハウスホールにて開催されます。この展覧会は、井上萬二氏が重要無形文化財保持者として認定されてからの30周年を祝う特別な機会です。井上氏はその高い技術と精神性によって、白磁一筋で数々の作品を生み出してきました。彼の作品は96歳を越えた現在もなお進化を続けており、美しさと多様性を兼ね備えています。
展覧会概要
展覧会のテーマは「白」。井上氏の代表作である丸壺、鶴首花瓶、渦文壺など、さまざまな白磁作品が展示され、その凛とした美しさが堪能できます。特に、井上氏の作品には彼の技術と感性、そして感情が込められており、見る者の心に強く響くことでしょう。開催中は、特別企画として白磁の香炉や花形花器も展示されます。
作品名 | サイズ |
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白磁丸形壺 | 径34.5×高さ32.6㎝ |
白磁瓜形壺 | 径31.2×高さ42㎝ |
白磁ひねり壺 | 径20.6×高さ30㎝ |
白磁線鶴首花瓶 | 径25.6×高さ29.2㎝ |
白磁香炉 | 径11.4×高さ11㎝ |
白磁紫青海波文組皿 | 大:9.5×15×高さ4.2㎝、小:8.7×13×高さ4㎝ |
白磁花形花器 | 径38×高さ23㎝ |
井上萬二氏の経歴
井上萬二氏は1929年に佐賀県有田町に生まれ、1968年に日本伝統工芸展に初めて入選しました。1971年には自身の窯を開き、1979年には卓越した技術者として表彰されました。また、重要無形文化財「白磁」保持者に認定されたのは1995年のことです。以後、数々の国際的な個展を開催し、広くその名と技術を知らしめてきました。特にアメリカやドイツ、ハンガリー、ポルトガルなど、各国での展示では日本の伝統工芸を広める役割を果たしました。
展覧会情報
この特別な白磁展は、重要無形文化財としての井上氏の功績を称える絶好のチャンスです。会場は東京都中央区銀座4-5-11、セイコーハウスホールの6階に位置しています。入場は無料で、営業時間は11:00から19:00まで。最終日は17:00までのご注意も必要です。
また、休業日は無いので、どんな日でも気軽に訪れることができます。特別企画の作品も含まれているため、見逃さないよう予定を立ててください。連絡先は03-3562-2111です。
この展覧会を通じて、井上萬二氏の技術と美の世界に浸る貴重な体験をお楽しみください。白磁の美しさを身近に感じられる素晴らしい機会です。