新NISAの利用状況調査：認知度と満足度が高まる中での利用障壁

国内で最大級の家計診断・相談サービス「オカネコ」を運営する株式会社400Fが実施した「オカネコ新NISAの利用意向調査2025年1月」において、新NISAに関する驚くべきデータが明らかになりました。今年で新制度が開始されてから一年が経過し、認知度や利用率、さらに利用者の満足度に至るまで多角的に確認された結果が収集されました。

認知度と理解度

調査によると、参加者の約90%が新NISA制度の存在を知っていると回答しました。これは昨年の調査からの増加であり、多くの人々が制度についての認識を高めていることがうかがえます。しかし、一方で26.8%の人は「内容を把握していない」とし、認知しているものの詳細な理解に乏しい現状も浮かび上がりました。

利用状況の変化

新NISAの利用率は、前年の37.8%から56.8%に急上昇しました。また、つみたて投資枠と成長投資枠それぞれの利用率も高く、86.8%と84.0%という結果が出ました。これは、制度が導入されるにつれて多くの人が具体的な投資プランを持つようになってきたことを示しています。

投資額と人気の投資先

毎月のつみたて投資枠の平均額は62,361円、一方で成長投資枠の平均額は133万2,509円と、利用者がそれぞれの枠をどの程度活用しているかがわかります。また、地域別の人気投資対象については、「全世界株」が一位で63.9%を占め、投資信託の中では「インデックスファンド」が最も支持されています。これらのデータは、ユーザーが新NISAを通じて望むリターンを明確に意識していることを示しています。

満足度と投資意欲

利用者の91.8%がNISA制度に満足していると回答し、また70.2%は「投資意欲が高まった」と感じています。このデータからは、制度がもたらすポジティブな影響が明確に表れており、特に「利益を追求したい」という意欲が根強いことが示されています。

利用しない理由

しかし、未利用者の多くは「投資が怖い」と感じる声や、「手続きが面倒」といった理由から利用に踏み切れない現状も見られます。「知らない」との回答もあり、制度の透明性や利用方法の理解促進が課題として浮上しています。

この情報からも、まさに今後の金融教育や制度のプランニングが一層重要であることが浮き彫りとなりました。