不要什器を資産に変えるアパレル業界の新しい可能性
近年、アパレル業界が抱える「不要什器」の管理問題が深刻化しています。特に都心の店舗では、頻繁に変わる売り場に対応するため、什器の保管が大きな課題になっています。この問題に対する具体的なソリューションを提案したのが、株式会社アンドエスティの旗艦店「and ST TOKYO」でした。
廃棄か保管かの選択のジレンマ
アパレル業界におけるポップアップストアの人気が高まり、多様な消費者ニーズに応じた短期間の出店が増加しています。しかし、これに伴い使用される什器の管理が追いつかない現実があります。特に限られたバックヤードのスペースでは、使わなくなった什器がどうしても廃棄される運命にあることが多く、無駄を生む構造的な問題となっています。
「and ST TOKYO」での課題と選択
「and ST TOKYO」では、2週間から1ヶ月というサイクルで売り場を変えるため、さまざまな種類の什器が出入りします。ところが、退店後の什器をバックヤードに保管するためのスペースが限られており、在庫管理が困難になる結果、使える什器までもが廃棄されてしまっていました。これは企業の新製品製作コストを増大させ、さらには環境問題にも影響を与える原因となっていました。
ストックマモルの導入とその効果
このような課題に対し、株式会社アンドエスティは「ストックマモル」を導入することに決定しました。このサービスは法人専用の宅配型トランクルームで、什器を外部で適切に管理し再利用することができます。
「ストックマモル」を選んだ理由は、迅速かつ的確な対応とアパレル業界に特化した深い知見があったからです。短いリードタイムでのサービス提供に加え、過去に多くのアパレル企業と取引を持っていたため、スムーズな導入が実現しました。
新しい運営モデルの確立
ストックマモルの導入によって、店舗のバックヤードにおける什器管理が大きく変わりました。それまで「捨てる」か「保管する」かの二者択一だった選択肢に、「外部で管理し再利用する」という新たな選択肢が加わったのです。この結果、廃棄を防ぎつつ、店舗運営のスムーズさが向上しました。
導入前後の課題解決
| 導入前の状況 | 導入後の展望 |
|---|
| - | - |
| 保管や在庫の把握が困難で、使える什器も廃棄される | 適切な物品管理により、廃棄を防ぎ再利用へ |
| バックヤードの滞留物が業務のボトルネックに | 滞留物を解消しスムーズな運営環境を構築 |
| 自作什器に高額なコストが発生 | 什器の使い回しでコスト削減を実現 |
将来への展望
現在、ストックマモルの導入が始まって以降、定期的な在庫確認や引き出しも行われるようになりました。今後は、さらなるコスト構造の改善や業務効率化が見込まれており、原宿店の成功事例を基に、グループ全体への展開が期待されています。
ストックマモルの概要
「ストックマモル」は、不要になったビジネス用品を簡単にオンラインで管理できるサービスです。ウェブ上で物品を視覚化し、管理ができます。配送も全国対応で、廃棄指示も簡単にできます。初期費用が無料で多くの企業に導入されていることから、業界の課題解決の一助と成りつつあります。
まとめ
アパレル業界において、不要什器を資産として有効活用する取り組みは、環境負荷の削減だけでなく事業の効率化にもつながります。本事例から、アパレル業界が抱える問題に対し、別の視点からの解決策が見えてきたと言えるでしょう。