2030年問題に向けた新たな試み『AI異業種イノベ会』の設立
アースみらい総研が、2023年4月から「AI異業種イノベ会」を発足することを発表しました。この会は、2030年問題に真剣に取り組む企業同士が集まり、共に問題解決を探求し、革新的なビジネスに繋げることを目的としています。日本経済は現在、中小企業が支える時代に転換しています。これまでの大企業への依存から脱却し、99.7%を占める中小企業の力量を高めることが、今後の経済成長に不可欠です。
2030年問題の背景
2030年までに日本は超高齢社会に突入します。人口の31%が65歳以上になり、働き手である生産年齢人口は7000万人を下回ると予測されています。この変化は、医療や介護、年金制度といった社会保障に重大な影響を及ぼすでしょう。人材不足が深刻化することに伴い、企業と経済全体にとっても大きな課題となることが予想されます。
特に、以下の点が懸念されています:
- - 企業における深刻な人材不足
- - 忘れられがちなノウハウや知識の継承
- - ビジネスオーナーの不足からくる廃業リスク
これらの問題解決には、AIやロボティクスといった新しい技術の導入が期待されています。
中小企業のための三つの戦略
2030年問題への対応のため、日本の企業に必要な対策は次の三つです。
1.
デジタルトランスフォーメーションの加速
人手不足は年々増し、従来の業務形態は限界を迎えています。DXやAIの導入は業務の効率化を進め、経済的損失を防ぐ重要な手段となります。リーダーシップを発揮する企業には、飛躍的な成長のチャンスがあります。
2.
多様な働き方の導入
日本は伝統的に正社員を重視してきましたが、今後の多様性を尊重した働き方の促進が必要です。家庭や介護の事情でフルタイム勤務が難しい人たちの受け入れを進め、企業内外の枠を取り払うことで新しい才能を呼び込むことが可能です。
3.
自走できる人材の育成
自分から考え行動できる人材が求められています。従来のトップダウンの制度から脱却し、自主性を持ったスタッフが生産性向上に貢献する環境を整えることが重要となるでしょう。
イノベーションを促進するAI異業種イノベ会
AI異業種イノベ会では、以下のテーマで研究交流を深める場を設けています:
- - 多様な働き方と人材ビジネス
- - 新しいビジネスモデルとイノベーション
- - DXや先進技術の活用
- - グローバル化とインバウンド
- - 事業承継やM&A
- - 健康経営やウエルネス
月ごとに異なるテーマで話し合いが行われ、新しいアイデアが生まれます。具体的に、毎月3~8人のメンバーが集まり、全体で18名から48名のチームを形成します。定期的に実施される会議は、Zoomでの参加も可能です。
スケジュールと参加方法
2025年のスケジュールとしては、毎月の定例会に加えて、特別な交流イベントや懇親会も計画されており、参加者の交流を深める良い機会となります。参加費は月額15,000円(税込)で、6か月契約が必要です。
AI異業種イノベ会は、社会の変革に向けて新たなビジネスの可能性を探る場として、多くの企業にとって有意義な機会となるでしょう。お申し込みを希望される方は、アースみらい総研の公式サイトから詳細情報をご確認ください。