ECでの買い物行動調査
株式会社スポルアップが実施した「まとめ買い行動に関する調査2026」の結果が明らかになりました。この調査はECアクティブユーザー300名を対象に、追加購入に関する実態や満足度を定量化したもので、非常に興味深い結果が得られました。
調査結果の概要
調査の結果、EC利用者の55%が送料無料や特定金額以上の割引を満たすために、本来購入予定のなかった商品を追加購入した経験があることがわかりました。特に女性では60%が該当し、男性は50%と、男女で10ポイントの差が見られます。年代別では、30〜50代が55%、20代は41.9%と低めの結果です。
追加購入の金額
追加購入した商品の金額は、500円〜1,000円未満が最も多く、44%を占めています。このように、数百円単位で買い足すことで送料を回避しようとする消費者の行動が明らかになりました。68.3%の購入者が、追加購入を1,000円未満で済ませています。
購入される商品
買い足される商品の上位には「日用品・消耗品」が44.9%、次いで「食品・飲料」が41.2%と続きます。具体的には、洗剤や飲料など、生活に密着した商品が選ばれることが多いようです。
後悔の声
驚くべきことに、追加購入を行った人の62.6%が「本来買わなくてもよかった」と感じた経験があると報告しています。特に、追加購入を頻繁に行う人では88.1%が後悔を経験しているという結果が出ています。
購入後の満足度
興味深いのは、「欲しくて買う」場合と「条件を満たすために買う」場合で、後悔の表れ方が明確に異なるということです。自分へのご褒美で購入した場合の後悔はわずか1%でしたが、条件を満たすための購入では62.6%にのぼります。
購入の動機
調査に基づくと、ユーザーは「条件を満たせる“ちょうどいい商品”を探す」ことが多いとされています。具体的には、54.7%がこの方法を用い、43.6%がまとめ買いを組織的に行います。ただし、28.8%は別サイトで購入するという選択を取ることから、送料条件が必ずしも購買を促進するだけではないことも示唆されています。
自由記述に見る失敗と工夫
自由記述からは、61%が失敗談、33%が工夫を報告しました。例えば、「せっかく買ったけど使わなかった」「期限切れの飲み物を買ってしまった」といった失敗談が多く見受けられます。一方で、どうせ使う消耗品を選ぶ工夫や、リストを作って計画的に購入する問題意識の高い消費者もいました。
結論
この調査結果は、EC事業者に多くの示唆を提供しています。特に、消費者が後悔しないように、ちょうどいい商品を提案することや、購入時の満足度を高めるための工夫が必要です。送料無料や割引条件は、一見すると購買を促進するように思えますが、実際には後悔を生む原因となることがあるため、バランスが求められます。