サステナビリティ情報開示で連携を強めるアビームとbooost
2025年1月、アビームコンサルティング株式会社とbooost technologies株式会社は、サステナビリティ情報の収集と開示支援を目的とした戦略的業務提携を発表しました。この提携により、両社はそれぞれのノウハウとリソースを活かし、企業や組織が求めるサステナビリティ情報の取り扱いをより効率的に進めていく考えです。
企業環境の変化とサステナビリティ
近年、ESG(環境、社会、ガバナンス)への関心が高まっており、多くの企業はサステナビリティ情報の公開が求められるようになっています。日本国内では、SSBJ(サステナビリティ基準委員会)が国際基準に沿った独自の開示基準を策定しており、2027年3月期より一部の企業に対する開示が義務付けられる見通しです。この環境の変化を受け、企業は競争力を維持するために早急に対応する必要があります。
提携の意義
アビームコンサルティングは、長年のコンサルティング実績を背景に、幅広い産業に対する経営支援を行っています。一方、booost technologiesはサステナビリティ情報の収集・集計の自動化を実現するプラットフォーム「booost Sustainability Cloud」を提供しており、大規模な企業において実績があります。この2社の連携により、サステナビリティ情報を統合的に管理し、開示支援を行う体制が整うこととなります。
具体的な取り組み
提携に基づき、両社は具体的には以下の取組を進めます:
- - サステナビリティ情報の収集・開示支援サービスの導入。
- - SAPなどのERPシステムとの連携による、財務データと非財務データの統合的管理。
- - 有価証券報告書におけるサステナビリティ情報の開示義務化への対応。
- - 市場環境における迅速かつ柔軟な経営判断を実現するサービス開発。
これにより、企業は競争力を保ちながら、多面的な情報開示を行うことが可能になります。
未来の展望
両社は、初年度以降に時価総額3兆、1兆、5000億円以上の企業に対して、累計100件の導入案件受注を目指しています。
今後も、アビームコンサルティングとbooost technologiesは、一緒に日本企業のSX(サステナビリティトランスフォーメーション)を実現し、グローバルな競争力を高めていくための活動を続けていく予定です。この提携は、企業が未来の経済環境において持続可能な成長を遂げるための新たなステップとなることでしょう。
最後に
この提携は、サステナビリティへの取り組みが企業の競争力を左右する時代において、特に重要な意義を持っています。今後も両社の取り組みから目が離せません。