森と香りの共創、エステーと三井住友銀行の新たな取り組み
エステー株式会社(以下、「エステー」)と、株式会社三井住友銀行(以下、「三井住友銀行」)が共同で開発したのは、森林保全活動の重要な一環としてヒノキオイルを活用した特別なフレグランスカードです。この取り組みは、神奈川県伊勢原市に位置する“三井住友銀行の森”から得られたヒノキ間伐材の枝葉を使用し、その成分をエステーの技術によって香りに転換することを目的としています。
1. ヒノキオイルの素材価値を活かす
近年、環境問題が深刻化する中で、資源の有効活用や森林保全の取り組みはますます重要視されています。エステーは、その独自の技術を用いることで、通常は廃棄される間伐材からヒノキオイルを抽出し、香りとして再利用することに成功しました。このフレグランスカードは、香料を含浸した特殊なカードで、手に取ることでヒノキの香りを楽しむことができるのです。
エステーの100%子会社である株式会社コードミーが、参画して香りの開発を担当し、三井住友銀行のコミュニケーションツールとしても利用されることとなりました。この新しい形の香りは、香りから森林の価値を感じられる体験を提供し、多くの人々にその重要性を伝える役割を担っています。
2. 森を守り、未来へ繋ぐ
このプロジェクトは、2024年に三井住友銀行が取得したSMBCの森での適切な森林管理のもと、持続可能な社会の実現を目指すものです。エステーは、ヒノキオイルの抽出には特許技術を用い、従来の方法に比べてエネルギー消費を抑えることで環境への負担を軽減する努力も行っています。実際、この「減圧マイクロ波水蒸気蒸留装置(VMSD)」を利用することで、CO2の排出量も抑制できる見込みです。
そのため、この取り組みは単なる香りの創造にとどまらず、環境問題に対する真剣な取り組みを示すものとなっています。エステーは、これからも未利用資源の有効活用を推進し、森林保全にご協力していく方針です。
3. 繋がる環境意識と「かおり×ウェルネス」
エステーの中期経営計画である「SMILE 2027」では、“かおり×ウェルネス”を成長テーマの一つとして掲げています。このテーマは、香りを使ったウェルネス分野での社会的課題解決を目指し、さまざまな企業や地域と共にテクノロジーを活用した新たな価値創出に取り組んでいます。
私たちは、日常生活の中に自然由来の香りが息づくことで、環境という視点に新たな関心を寄せることができるかもしれません。そして、このフレグランスカードは、その第一歩となるかもしれないのです。
4. SMBCの森の活動
三井住友銀行が保有するSMBCの森では、約220haの広大なエリアで地球温暖化の防止や生物多様性の維持に努めています。植生調査や環境教育サイトの設置、環境プログラムの実施など様々な取組を行い、その活動は企業だけでなく地域社会にも広がりを見せています。
この森が守られることで、未来に向けた持続可能な環境へと繋がっていくのです。この香りが環境問題への関心を高め、持続可能な未来の実現に寄与することを願っています。
エステーと三井住友銀行の取り組みは、我々に新たな香りの体験をもたらし、さらにその背後にある大きな意義をも感じさせるものです。これからもこのようなプロジェクトが広がり、より良い未来につながっていくことを期待しましょう。