オープンハウスが挑む地域活性化と田植え体験の意義

2025年6月7日（土）、群馬県太田市にて、株式会社オープンハウスグループは内定者を対象に田植え体験を実施しました。この研修は、太田市やJA太田市、地元農家の協力を得て行われ、参加者に農業の大切さを伝えることを目的としています。

農業の現状と課題

近年、日本の農業は高齢化や後継者不足といった様々な課題に直面しています。更に米の価格高騰が続き、流通や生産の効率化が求められる中、オープンハウスグループは「地域の活力向上に貢献する」という企業ビジョンを掲げています。これにより、地域経済の振興につながる取り組みを推進しています。

田植え研修の意義と目的

内定者たちが一堂に会し、共同で田植えを体験することによって、コミュニケーション能力やチームワークを培うことを目的としています。また、地域の農業に貢献し、農業・食に対する意識を啓発することも重要なテーマです。

当日、太田市農政部の新島由光部長からの激励を受け、内定者たちは初めての田植えに挑戦しました。「泥にまみれて楽しんでほしい」との言葉に、参加者の期待感も高まります。

食と農の未来を考える講義

その後、JA太田市の天笠淳家代表理事組合長から「食と農を未来につなぐために今を考える」と題した講義が行われ、今後の農業情勢について説明がありました。特に、新規就農者の減少や日本の食料自給率向上の必要性について触れ、国消国産の視点から、食に対する価値観を考えざるを得ない現状を参加者に伝えました。

田植え体験の様子

その後、内定者は裸足で水田に入り、講師の指導のもと、約5000株の「にじのきらめき」苗を一列ごとに丁寧に植えていきました。田植えの作業を通じて、参加者たちは農業の重労働を実体験し、一粒のお米に込められた思いを感じ取りました。

さらに、太田市のマスコット「おおたん」や、群馬クレインサンダーズの公式マスコット「サンダくん」も駆けつけ、内定者たちを励ましました。このように、地域の活性化を図る取り組みが、ユニークな形で実を結んでいるのです。

参加者の反応

参加者からは、食べ物を無駄にしないことへの意識が高まった、農家の方々の苦労を実感したといった感想が寄せられました。特に「一口多くご飯を食べるだけで食料自給率を向上させられる」との話には驚きと共感の声が上がりました。田植えを経て、彼らは自らの食生活を見つめ直すきっかけを得ることができたのです。

収穫の予定と今後の展望

植樹した苗は、今年の秋に収穫を迎える予定で、内定者はまた稲刈り体験ができる機会があります。収穫されたお米は、オープンハウスグループのお客様や就職活動中の学生にプレゼントされる予定です。

このような体験は、オープンハウスグループの持続可能な地域共創に向けた取り組みの一環であり、内定者にとっても貴重な学びとなっています。業界において日本一を目指す企業として、今後も地域と共に歩む姿勢を続けていきます。