最新調査から見えるマネジメント層の目標設定の実態と職場づくりの重要性

マネジメント層の職場づくり実態調査結果発表

株式会社シーベースが実施した「マネジメント層の職場づくり実態調査」の結果が発表されました。264名のマネジメントに関わる方々を対象に行われたこの調査からは、目標設定の状況やその背後にあるコミュニケーションの実態が浮かび上がりました。調査の目的は、企業における人材育成や職場環境の整備がどのように進められているのかを明らかにすることです。

目標設定を行なっている割合

調査の結果、担当組織やメンバーの業務に関する目標設定を行っていると答えた人の割合は62%に達しました。例えば、従業員数が100人未満の企業では、目標設定を行っている割合が40%と低めですが、100名を超える企業では、60%以上が取り組んでいることがわかりました。また、特に5,000名以上の大企業では約8割が目標設定を行っているというデータもあります。

役職別の評価

役職別に見ると、最も目標設定を行っているのは部長で75%、次いで課長が71%、事業部長が67%となりました。最も低いのは経営者・役員で32%という結果で、管理職と経営者の間でコミュニケーションや時間の使い方に明確な違いがあることが明らかになっています。この情報は、今後の職場づくりや人材育成にとって非常に重要なポイントとなるでしょう。

職種別の分析

職種ごとの調査結果も興味深く、特に「人事」や「広報・宣伝」といった職種で75%以上が目標設定を行っている一方で、「コンサルタント」や「クリエイティブ」職種では、目標設定を行っていない割合が多く、個別の裁量に任せた働き方を示唆しています。これは職種によって働き方のスタイルが異なることを示しています。

年代別の傾向

年代別に見ると、若年層ほど目標設定を行っている割合が高くなっています。このデータは、年齢と共に成熟したコミュニケーションが必要とされる一方、目標設定の重要性が軽視されがちであることを示唆しています。組織内の縦のコミュニケーションを通じて、成長できる余地は多く存在し、さらなる職場改善が求められることがわかります。

面談にかける時間

また、目標設定の面談にどのくらい時間をかけているのかを問いかけたところ、約8割が30分から1時間の範囲であると回答しました。この短い時間を使い、どのように効果的なコミュニケーションを図るかについては、今後検討の余地が残されています。

結論

調査結果からは、目標設定が確実に行われている企業もあれば、まだ十分でない企業も存在することがわかりました。部下とのコミュニケーションが職場づくりと人材育成において鍵であること、そしてその方法は多様であることから、企業は柔軟に対応し続ける必要があります。

この調査を通じて、株式会社シーベースは今後も、より良い職場環境の構築を支援し、すべての人と組織の成長を促進していきます。詳しい調査結果はこちらからご覧いただけます。