持続可能な建設業界へ向けた新たな挑戦
東京ボード工業株式会社と三洋UD株式会社は、持続可能な社会を実現するため、新たな取り組みを開始しました。これまで以上に注目を浴びるリサイクルの重要性。特に建設業界でのCO₂排出量削減が急務となっている中、両社はこの課題に対し、「完全循環リサイクル」による画期的な解決策を提供します。
#完全循環リサイクルの概要
新たに立ち上げられたこのリサイクルプロジェクトは、東京ボード工業が持つ先進的な木くず再資源化技術と、三洋UDが展開する遮音置床システム「UDシステムフロア」を掛け合わせることにより、廃棄物を資源として再利用することを目的としています。これは単なる廃棄物処理の枠を超え、環境への負荷を軽減する持続可能なモデルの基礎を築くものです。この取り組みは、三洋工業が取得した広域認定制度を活用し、スムーズで実効性のあるリサイクルを可能にするものです。
#取り組みの目的とその意義
このプロジェクトの背景には、建物のライフサイクル全体でのCO₂排出量削減のニーズがあります。このニーズに応えるため、建設現場で発生する木くずを「ごみ」として扱うのではなく、「資源」として再利用することにより、無駄のない循環型社会を目指します。具体的には、三洋UDが提供する床システムから出た木くずを回収し、東京ボード工業が製造するE・V・A®ボードに再生します。これにより、木くずが再び床下地材として供給される仕組みが完成します。
#循環型リサイクルの3つの柱
この取り組みは、以下の3つの柱から成り立っています。
1. 効率的な木くず回収
まずは、現場から排出される木くずを効率的に回収するために、東京ボード工業の子会社であるティー・ビー・ロジスティックスが活躍します。広域認定制度を活用し、適正かつ迅速に木くずを回収。リサイクルを支える一翼を担っています。
2. 高品質な再資源化
回収された木くずは、100%原料として利用され、東京ボード工業によって再生パーティクルボード「E・V・A®ボード」に製造されます。このボードは、構造用の材料として高い品質を持ち、建設業界におけるニーズに応えられる商品です。
3. 現場への製品供給
製造されたE・V・A®ボードは、三洋UDが開発したUDシステムフロアの床下地材として再び現場に提供されます。これにより、木くずが一度も廃棄物として扱われず、建設現場で新たな価値を生む流れが形成されます。
#環境価値の可視化とカーボンニュートラルの支援
特筆すべきは、東京ボード工業の提供するE・V・A®ボードが、国際規格の「EPD International」や国内の「SuMPO EPD」を取得している点です。この資格により、提供される床システムにおけるCO₂排出量の詳細な算出が可能となっており、両社は施主やゼネコンのカーボンニュートラル達成を支援する役割を担っています。
このように、東京ボード工業と三洋UDの連携は、建設業界の持続可能な未来を築くための大きな一歩です。従来のリサイクルに留まらず、資源の循環を実現することで、より良い社会の実現に貢献することを目指します。今後の動きにぜひご注目ください。