新しい太陽光発電
2025-11-20 12:25:18

YKK APとパナソニックHDが初の建材一体型太陽光発電を実装検証開始

YKK APとパナソニックHDによる新たな太陽光発電実装検証



YKK AP株式会社とパナソニックホールディングス株式会社は、2023年に「谷町YFビル」で # ガラス型ペロブスカイト太陽電池を用いた内窓の実装検証を開始しました。このプロジェクトは、国内初となる試みであり、持続可能なエネルギー源の普及を目指す重要なステップです。

この実装検証の背景には、2025年に閣議決定された「第7次エネルギー基本計画」があります。この計画では、2040年までに太陽光発電の比率を電源構成の23%~26%に引き上げることが示されています。また、ペロブスカイト太陽電池の導入も目指されており、日本のように平地面積が限られる地域では、建物の窓や壁面を活用した太陽光発電の重要性が増しています。

ガラス型ペロブスカイト太陽電池の特徴



パナソニックHDが開発したガラス型ペロブスカイト太陽電池は、独自の材料技術とインクジェット塗布製法、レーザー加工技術を組み合わせることで、多様なサイズや透過性、デザインを実現しています。このような技術により、建材としての耐久性や風圧性能も高められています。また、YKK APが手がけるBIPV(建材一体型太陽光発電)内窓は、内窓と太陽電池を一体化した新しい製品で、「窓で断熱(省エネ)」と「窓で発電(創エネ)」の二つの機能を兼ね備えています。

さらに、このBIPV内窓は設置が簡単で、メンテナンスもしやすいため、賃貸物件での利用にも適しています。建物の外観にも配慮したデザインが可能なため、周囲の環境に調和した形での太陽光発電の設置が期待されています。

実装検証の進行状況



このプロジェクトは2025年11月20日から約1年間にわたり行われる予定です。現在のところ、4種類のデザインやサイズのガラス型ペロブスカイト太陽電池を用いて、内窓への取り付け方法を検討しています。施工性の確認が目的であり、発電性能の評価は含まれていません。また、透過性や意匠性に関する確認も行います。

本実装検証は、YKK APが谷町YFビルの8階を提供し、BIPV内窓の設計・製作・設置を担当しています。パナソニックHDは、ガラス型ペロブスカイト太陽電池の製作から施工設計まで幅広く協力しています。

この新しい技術の実用化が進めば、建物の太陽光発電の導入方法が大きく変わる可能性があります。YKK APとパナソニックHDは、持続可能な街づくりに向けた新たなソリューションの開発を続けていくことでしょう。今後の進展に期待が寄せられます。


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