イチローが語る「決断する時の思考」
2025年6月28日、東京都新宿区にある「109シネマズプレミアム新宿」で、元プロ野球選手イチローさんをゲストに迎える特別なトークイベントが行われました。このイベントは、CLUB MIZUNOの会員限定で、事前の抽選で選ばれた120人のファンが参加しました。今回は「イチローに聞く『決断する時の思考』」というテーマで、彼の人生の選択やその背後にある思考過程について語られました。
スペシャル動画とトークセッション
まずはイチロー選手の数々の活躍を振り返るスペシャル動画が上映され、彼の愛用してきたミズノ製品に対する思いも映し出されました。約45分間の動画を終えた後、フリーアナウンサーの住吉美紀さんがイチローさんを呼び込むと、会場には大きな拍手が響きました。「みなさんこんにちは!イチローです。」という明るい挨拶とともに、ファンによるユニフォームやグッズの数々に驚きつつ、「これは…マニアがいそうですね。」と笑顔でコメント。ファンとの距離が一気に縮まりました。
人生を左右する決断とは?
イベントの主要テーマは決断でした。住吉アナウンサーから「最初に挙げる人生で最も大きな決断は?」との質問が投げかけられると、イチロー選手は迷わず「アメリカへの挑戦」と答えました。「当時は逆風ばかりでしたが、それでも私の想いは揺るぎませんでした。あの決断がなかったら今の自分はいないと思います。」
さらに、「もう一つあるのは、2019年の引退の決断です。」と続けました。直後にコロナ禍だったため、その選択が周囲からどう思われるか気にかけながらも、自身の判断が意味を持つことを語りました。
ターニングポイント
次に、アメリカへの挑戦において特に印象に残っている決断を尋ねられると、「仰木監督にお酒を飲ませて口説けた時」と冗談交じりに答えました。その瞬間があったからこそ、彼は夢に向かって踏み出せたのだと話し、感情を理論でコントロールすることが大切だと感じていることを強調しました。「勘に頼るだけでなく、冷静な判断が求められます。」
また彼の言葉には、時には周囲の意見を無視して自分の信念を貫く重要性も語られました。18歳の時に父親から寄付を勧められたエピソードを交えつつ、「周囲に流されずに、自分の意志で決断することが大切だ」と語り、観衆を笑わせました。
身体を使う決断の変化
「年を重ねるごとに、決断の感覚はどう変わりましたか?」という質問に対して、イチローさんは「50歳を超えると、今後何をしておくべきか真剣に考えるようになりました。」と語ります。「できることをおろそかにしないよう、より多くの挑戦をするようになりました。」
教育の現場における決断力
最後に、今後の若い世代にどういった決断力を育むべきかという問いに対して、イチローさんは「厳しさが欠かせない」と強調しました。教育者がしっかりと厳しく接することが重要であり、自分自身を追い込むことが成長につながると述べました。「それは大人の責任だと思います。」
まとめ
イベントを通じて、彼の言葉は参加者一人一人の心に響きました。イチロー選手の決断の哲学を聞くことができた貴重な時間でした。今後も多くのイベントを新宿で開催し、さらに多くの人々にメッセージを伝えてほしいと願います。特別な体験を提供する場としての「109シネマズプレミアム新宿」の魅力もあわせて紹介され、訪れるべき場所としての価値が再確認されました。