RFP作成とベンダー選定に関する実態調査
Ragate株式会社が2025年12月にビジネスパーソン550名を対象に実施した「RFP作成・ベンダー選定に関する実態調査」の結果についてご紹介します。この調査では、約6割の企業がRFP作成に対する課題を抱え、54%以上がベンダー選定において外部支援の利用に関心を示していることが明らかになりました。
調査の背景と目的
デジタルトランスフォーメーション(DX)やシステムの刷新が急速に進む中では、適切なベンダー選定はプロジェクト成功のための重要な要素です。しかし、多くの企業担当者からは「RFPの作成経験が少なく、どこまで詳細を書くべきかわからない」といった声や、「複数のベンダーからの見積もりを比べて、価格の妥当性を確かめるのが難しい」という相談が寄せられています。これを受けて、RagateはITシステム発注に関連する課題を把握し、外部支援の必要性を明らかにするための調査を行いました。
調査結果の要点
調査の結果にはいくつかの重要な発見があります。まず、約6割の企業がRFP作成に何らかの課題を抱えていました。具体的な課題内容を見てみましょう。
1. RFP作成における一般的課題
RFP作成時の主な課題として、「経験やノウハウが不足している」といった理由が最多で、28.8%の回答がありました。次いで「作成に時間がかかる」(20.2%)や「要件の詳細度がつかめない」(19.6%)という回答も多く見られました。これらの課題は、専門的な知識や経験を要するため、多くの担当者にとって大きなストレスとなっています。
2. ベンダー選定の難しさ
ベンダー選定において、最も難しいとされているのが「価格の妥当性判断」です。これに該当する回答が21.3%に上り、提示された見積もりが適正かどうかを判断することが困難な現実が浮き彫りになりました。
3. 重視される評価軸
企業がベンダー評価を行う際に重視する評価基準として、最も高い割合を示しているのは「価格(初期費用)」(47.9%)であり、次いで「長期的な総コスト(TCO)」(41.1%)という結果が見られました。このことからも、短期的なコストだけでなく、長期的な視点からの評価が重要視されていることが理解できます。
4. 外部支援への関心
外部の専門家によるRFP作成及びベンダー選定支援については、54.6%の回答者が「活用したい」または「条件次第で検討したい」との意向を示しており、依然として実際に外部支援を活用している企業は8.2%しかないことから、潜在的な需要が高いことが明らかになりました。
5. 外部支援に求められる条件
最後に、外部支援サービスに求める条件としては、「技術と経営の両面から評価できること」が最も重視されていることが分かりました。ITシステム発注においては、技術的判断だけでなく、事業への影響やROI(投資収益率)といった経営的視点での評価も欠かせないため、両者を兼ね備えたアドバイザーへの期待が高まっています。
まとめとラーゲイトの提案
今回の調査結果から、RFP作成とベンダー選定は多くの企業にとって未経験の領域であり、外部支援への強いニーズがあることが示されました。特に価格の妥当性を判断することが難しいという点は、経験の浅い担当者にとって大きな壁となります。この課題を克服するには、技術と経営知識の双方に精通した第三者の視点が不可欠です。
また、外部支援を既に利用している企業が少ない一方で、54%以上の企業が関心を示しているこのデータは、まだまだ潜在的なニーズがあることを示唆しています。適正なサービスを選ぶことで、多くの企業がより効率的なRFP作成とベンダー選定を実現し、システム導入の成功に近づけるでしょう。
ラーゲイトでは、AWS認定技術者とMBA資格を持つコンサルタントによる、技術的および経営的視点からのベンダー評価支援を提供しています。また、企業向けに「無料RFP作成&ベンダー選定支援」サービスも行っており、業務課題を迅速に解決する手助けをしています。興味を持たれた方はぜひご相談ください。詳しくは、Ragate株式会社の公式サイトをご覧ください。