ロンドンでの栄光、親子の共同作業
5月20日から24日まで、イギリス・ロンドンの高級住宅街チェルシーで開催された『英国チェルシーフラワーショー2025』において、日本の庭園デザイナー石原和幸が輝かしい成果を収めました。彼が出展したショーガーデン『Cha No Niwa – Japanese Tea Garden』がゴールドメダルを獲得し、さらにはこの作品がベストガーデンに選出されたのです。これにより、石原氏は13回目のゴールドメダル獲得となり、17年連続の入賞を果たしました。
さらに、その息子である石原潤は、コンテナガーデン部門に出展した作品『Secret Base – The Another Green Room garden』でシルバーギルドを受賞し、親子でのダブル受賞が実現しました。国際的な舞台に立つ彼らの努力と才能が認められたことに、家族としての絆をも感じさせる素晴らしい瞬間でした。
チェルシーフラワーショーの魅力
チェルシーフラワーショーは、毎年5月にロンドンで開催される、英国王立園芸協会(RHS)主催の権威あるガーデニングイベントです。150年以上の歴史を誇り、世界中のガーデナーやデザイナーが集まるこのショーは、例年15万人以上の来場者を迎えます。入場チケットの入手が非常に難しいことで知られており、それだけでもこのイベントの人気と重要性を物語っています。
石原和幸の庭園づくり
石原和幸は1958年生まれの長崎県出身で、22歳で生け花の本流『池坊』に入門。花と緑の魅力に引き込まれ、野外販売から店舗販売を経て庭造りの道を歩み始めました。彼の庭は特に苔を使用した独自のデザインが特徴で、それが国際ガーデニングショーで高く評価され、エリザベス女王から「あなたは緑の魔術師ね」と称賛されるほどです。
石原氏は、2015年からは渋谷区と共同で渋谷の緑化プロジェクトに取り組んでおり、ハチ公前庭園を手掛けるなど、国内外で活動の幅を広げています。彼のスローガン『世界を花と緑でいっぱいに』という言葉のもと、さまざまなプロジェクトに挑戦し続けています。
石原潤の新たな一歩
一方、息子の石原潤は今回が初出展でありながら、シルバーギルドを獲得する快挙を達成しました。彼の作品『Secret Base – The Another Green Room garden』は、斬新なアイデアとデザインが光り、観客の心をつかむ結果となりました。これからの彼のさらなる成長に期待が寄せられています。
コメント
受賞の喜びを語る石原和幸は、「親子でのダブル受賞、大変嬉しく思います。皆様に支えていただき受賞することができました。感謝申し上げます」と述べ、今後も日本の庭園文化を世界に広めることを誓いました。
この快挙は、彼らの今後の活動にとっても大きなステップであり、日本における庭園文化の重要性を再認識させる出来事です。今後の展開に目が離せません。