脱炭素化支援機構が株式会社ライナフに出資
株式会社脱炭素化支援機構(JICN)は、株式会社ライナフ(東京都文京区)に対して出資を実施しました。この出資により、ライナフが行う様々な環境への取り組み、特に温室効果ガス(GHG)削減への取り組みがさらに進展すると期待されています。
事業者紹介
株式会社ライナフについて
2014年に設立されたライナフは、主に次のような事業を行っています。
- - スマートロックブランド「NinjaLock」シリーズの製造・販売
- - 不動産管理ソリューション「ライナフスマートサービス」の開発・運営
- - オートロックマンション向けの「置き配対応化サービス」の開発・運営
ライナフの提供する共用エントランス用スマートロックシステムは、トラッキング機能を持っており、登録された物流業者が住居へのアクセスを行うことを可能にします。このシステムは全国15,000棟に導入されており、既に高いシェアを獲得しています。これにより、再配達を減らし、CO2排出の削減に貢献することを目指しています。
出資の意義
温室効果ガス削減への寄与
物流業界では、再配達によるCO2排出量が年間418,271トンに上るとされています。出資によりライナフが提供するスマートロックシステムは、置き配の選択肢を提供し、再配達の回数を減少させることで、CO2排出の減少を促進します。特に、エントランスにオートロックが設置された集合住宅で、住民に対して玄関前への置き配を可能にすることで、再配達に伴う環境負荷を削減することが期待されています。
経済と環境の好循環
電子商取引(EC)の拡大に伴い、宅配便の取り扱いが増加していますが、トラックドライバーの高齢化や労働時間の制限により物流業界は厳しい状況に直面しています。ライナフのシステムは、配達員が選好する配達方法を簡単に選べる環境を提供し、そこに経済的な便益も生み出します。特に、配達員の動線を最適化することで、物流の効率を向上させ、経済活動を支える役割も果たします。
結びにかえて
脱炭素化支援機構は引き続き様々なステークホルダーと協力し、持続可能な未来の実現に向けた取り組みを進めていく予定です。ライナフとのパートナーシップを通じて、新しいアイデアや技術を活用し、環境負荷の低減を実現するとともに、経済面でも貢献していくことを目指します。多様化する社会において、環境と経済が共存できる未来を築いていくことが求められています。