モーツァルトの祝典劇《羊飼いの王様》が帰ってくる
神奈川県の文化芸術の拠点、神奈川県民ホールで、モーツァルトのオペラ《羊飼いの王様》が豪華なキャストで上演されます。1975年の開館以来、50年以上にわたって本格的なオペラを上演してきたこのホールは、2025年の休館に向けて、その歴史を絶やすことなくクオリティの高い公演を続けることを約束しています。
製作背景と公演概要
今回の公演は、藤沢市民オペラとの初の連携事業として実現しました。《羊飼いの王様》は、モーツァルトが19歳の時に作曲した作品で、美しい抒情とドラマが織り交ぜられた牧歌的な祝典劇です。オーストリア皇太子ザルツブルクへの訪問を歓迎する場面を描いており、初演は演奏会形式で行われました。
物語の舞台はレバノン・シドンの田園地帯。若い王子アミンタは羊飼いとして静かに暮らしていますが、彼の恋人エリーザは現シドン王の娘タミーリをかくまっています。そこにマケドニアのアレッサンドロ大王が登場し、恋人アジェーノレとともに運命が交錯する様子が描かれます。恋と権力の間で揺れる人物たちの姿が、華やかな音楽に彩られてドラマティックに展開されます。
公演情報
- - 公演名:藤沢市民オペラ 連携事業 オペラシリーズ モーツァルト オペラ《羊飼いの王様》全2幕(演奏会形式)
- - 日時:11月8日(土)・11月9日(日)14:00開演
- - 会場:藤沢市民会館大ホール
- - 出演:指揮:園田隆一郎、ソプラノ:砂川涼子、森麻季、中山美紀、テノール:小堀勇介、西山詩苑
- - オーケストラ:神奈川フィルハーモニー管弦楽団
- - チケット料金:S席:6,500円、A席:5,500円、B席:4,500円、C席:3,500円(U25割引あり)
豪華キャストの競演
公演には、日本のオペラ界で重要な役割を果たしている歌手たちが出演します。特に園田隆一郎の指揮のもと、トップクラスのソプラノ歌手たちの歌唱が聴けるのは特別な体験です。彼らの表現力豊かなパフォーマンスが、作品の持つ魅力をさらに引き立てます。
受け継がれるオペラの伝統
神奈川県民ホールと藤沢市民オペラが同じ舞台で共演することは、地域の文化・芸術を支えるための重要な試みです。オペラ《羊飼いの王様》は、上演機会が少なく貴重な作品であり、この公演を通じて多くの人々がその魅力に触れることができるでしょう。観客は、オペラの深い世界に浸りながら、歌の力に触れる貴重な機会を得られます。
関連企画もお見逃しなく
また、オペラの公演に先立ち、2つの関連企画も予定されています。第一弾は、モーツァルトに親しむためのレクチャーコンサートで、青島広志氏のトークとともにモーツァルトの名曲を楽しむことができます。第二弾は砂川涼子と園田隆一郎によるデュオ・コンサートで、モーツァルトの世界を深く味わうことができる貴重なチャンスです。
まとめ
この機会に、モーツァルトの名作《羊飼いの王様》と共に、地域のオペラ文化に触れ、心豊かなひと時をお過ごしください。チケットは早めにお求めいただくことをおすすめします。神奈川県民ホールと藤沢市民オペラの初タッグに、皆様のご期待をお寄せください!