カワダロボティクス、東京大学と手を組む
カワダロボティクス株式会社が、東京大学松尾・岩澤研究室との協力を発表しました。この取り組みは、ヒト型ロボットに向けたロボティクス分野の生成AI基盤モデルの構築に向けた重要な一歩となります。
取り組みの目的と内容
本プロジェクトは、主に二つの側面から成り立っています。一つは、ヒト型ロボットの操作や学習のためのデバイス開発で、もう一つは、東京大学が研究するロボット基盤モデルに必要なタスクデータを収集するための技術開発です。カワダロボティクスは、長年にわたるヒト型ロボットの開発で培ったノウハウを活かし、効率的なデータ収集環境を整え、実機での検証を行います。
この協力により、研究者や企業がヒト型ロボットの基盤研究に取り組みやすくなる環境を構築することが目指されています。このプロジェクトの成果は、AIロボット研究や社会的な普及にも寄与すると期待されています。
NEXTAGEについて
カワダロボティクスは1999年からヒューマノイドロボットの開発に取り組んでおり、その中でも「NEXTAGE」という産業向けロボットを展開しています。このロボットは、電子部品の組立や日用品の梱包など、さまざまな現場で活躍しています。人手不足や多品種少量生産が求められる現代において、汎用性の高い「NEXTAGE」が非常に求められる存在となっています。
ロボット基盤モデルの重要性
ロボット基盤モデルは、ロボティクスとAI技術を融合させることで、ロボットの能力を大幅に向上させるための基盤です。特に、少子高齢化が進む日本では、ロボットにより自動化が進むことが求められています。柔らかい物体や多種多様な物体を扱う作業においても十分に機能するように、実世界のデータをもとにした学習を通じて、柔軟な対応が期待されています。
国際ロボット展2025でのデモ展示
2025年12月には、東京ビッグサイトにて開催される「国際ロボット展2025」で本プロジェクトの成果がデモ展示される予定です。この展示では、NEXTAGEをテレオペレーションで操り、さまざまなタスクデータを収集する仕組みが紹介されます。来場者は、最前線のロボティクス技術を体感し、将来の可能性を感じることができるでしょう。
お問い合わせ
カワダロボティクスについての詳細や、取り組みへの問い合わせは、営業部にて受け付けております。興味がある方はぜひ連絡を取ってみてください。未来のロボティクスを共に支えていく仲間を募集中です。