小笠原の海亀とプラスチック
2026-01-03 09:24:27

小笠原のアオウミガメにおけるプラスチック汚染の実態とその影響について

小笠原のアオウミガメ:プラスチック汚染の現状



小笠原諸島は、その美しい自然環境と独自の生態系で知られていますが、海洋プラスチック汚染が深刻な問題となっています。最近、立正大学や産業技術総合研究所、九州大学の研究者たちが、アオウミガメにおけるプラスチックの摂取状況を調査し、重要な成果を得ました。この研究は2026年1月2日にPeerJ Life and Environment誌に掲載されています。

研究の背景と目的



プラスチックの廃棄物は年々増加し、2020年には世界で5,210万トンのプラスチックが排出され、その43%が陸地から水環境へ移動する危険があるとされています。アオウミガメは本州太平洋沿岸から小笠原へと回遊し、さまざまな海域でプラスチックを摂取します。この研究では、消化管に含まれるプラスチックの種類や量、そしてその影響を明らかにすることを目的として、顕微鏡観察、遺伝子解析、安定同位体比分析の三つの手法を用いました。

研究の結果



調査により、調査した10個体のうち7個体の消化管からプラスチックが確認され、その平均出現数は9.2個でした。特に、プラスチックの56.5%が10cm²から1m²のマクロプラスチックに該当し、主に海藻に混ざった形で摂取されていることが分かりました。このことから、アオウミガメは海藻を餌とする際に、知らず知らずのうちにプラスチックを摂取している可能性があります。

また、アオウミガメがプラスチックを誤って餌として認識する原因として、プラスチックの形や色が影響していると考えられます。透明や半透明のシート状プラスチックは、特にゼラチン質のプランクトンと誤認されることが指摘されています。

越境汚染の実態



興味深い点は、摂取されたプラスチックには日本国内外のさまざまな言語が表記されていることが確認され、これによりアオウミガメのプラスチック摂取は越境汚染の影響を受けていることが示されました。このことは、プラスチック汚染が国境を越えた問題であることを証明しています。

今後の課題



アオウミガメにおけるプラスチック摂取は、消化管への影響や健康問題を引き起こす可能性が高く、特に大きなプラスチックを摂取した場合、その影響は深刻になると予想されます。今後はプラスチック汚染が海洋生物に及ぼす影響をより具体的に調査し、また国際的な協力によってプラスチックの生産や廃棄の抑制策を進めていく必要があります。

まとめ



この研究は、アオウミガメを通じて小笠原等の海洋生態系が直面しているプラスチック汚染の深刻さを示しています。私たちの環境への影響を認識し、行動を起こすことが求められています。海洋生物を守るため、私たち一人ひとりの意識が重要です。


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