新たなビジネスを創出する力を育成するプログラム
武蔵野美術大学が提供する「VCP for LIFE PROJECT」は、社会人向けの履修証明プログラムです。このプログラムは、アートやデザインを活用し、受講者が自身のビジネスを創出するためのスキルを身につけることを目的としています。ここでは、プログラムの詳細や内容、受講のメリットについてご紹介します。
プログラムの概要
「VCP」の正式名称は「価値創造人材育成プログラム」。デザインやアートの思考法を使って、新たな関係性を見出し、社会における実践的なビジネスを創出する力を養います。90年以上の歴史を持つ武蔵野美術大学の造形教育を基盤に、多様な視点を取り入れ、実践型の学習を通じて新しいアイデアを形にしていくのです。
プログラムは全10日間で構成され、東京都市ヶ谷キャンパスと和歌山県すさみ町で実施されます。特にすさみ町では、実践的な演習を行うことにより、地域に根差したビジネスのヒントを得ることが期待されています。
プログラム日程
プログラムは大きく分けて3つの部分で構成されています。
1.
創造的思考力の基礎の習得
インストラクションとともに、アートの視点を学ぶことから始まります。市ヶ谷キャンパスでの講義を通じて、アートプロトタイプや映像人類学、フィールドアートの手法を学び、問題解決に取り組むための基盤を築きます。
2.
実践演習
和歌山県すさみ町での実地演習では、地域の特性を活かしながら対話を重ね、問題設定を行います。ブリコラージュやアクションリサーチを用いて、実際のフィールドワークを通じて新しい視点を見出すことができます。
3.
プレゼンテーション
最終的には、自分のアイデアを発表し、仲間と共有することによって、よりよいフィードバックを得て、実践へとつなげるプロセスを体験します。このプレゼンテーションでは、ライフ・プロジェクトを具体的な形にし、地域や社会に役立てる方法を探ります。
対象者
受講者は、企業において新たな事業を開発したい方、行政において地域の課題に取り組む方、また創造的なアイデアを現実のビジネスに落とし込む力を身につけたい方を求めています。幅広いバックグラウンドを持つ方が参加可能なため、さまざまな視点が集うことで、より豊かな学習経験が得られるでしょう。
期待される成果
受講を通じて身につけられるスキルには、複雑な問題を見つけ出す課題発見力、社会やビジネスを引っ張るリーダーシップ力、アイデアを他者に的確に伝える表現力、そして実行力があります。それぞれの力を組み合わせることで、受講者は新たなビジネス創出に向けた武器を手に入れることができます。また、修了後には履修証明書が交付されるため、学びの証として形に残るのも大きな魅力です。
受講方法
プログラムへの参加をご希望の方は、まずは公式サイトから詳細情報を確認してください。一次募集は2025年6月2日から始まり、定員に達し次第終了となりますので、興味のある方はお早めに申し込みをお勧めします。受講料は350,000円(税込)で、交通費や宿泊費は別途必要です。
このプログラムを通じて、日常生活を超えた新たなビジネスやプロジェクトに挑戦するお手伝いができればと思います。今を生きる皆さんが、未来を創造する力を高めていくための第一歩として、ぜひご検討ください。