早稲田大学野球部125年の歴史を振り返る特別展
早稲田大学野球部は、2026年の創立125周年を控え、特別展示『早稲田大学野球部の125年 誇り高き伝統と挑戦の軌跡』を開催しています。本展では、野球部の創設者であり、初代部長でもあった安部磯雄の生誕160年を祝し、彼の思想や生涯に光を当てながら、125年にわたる野球部の歩みを振り返ります。
安部磯雄(1865–1949)は、キリスト教精神と自由主義の思想を基に、「教育としての野球」を提唱しました。彼は、野球を単なるスポーツとしてではなく、人格形成の一部として捉えました。この理念は1903年の早慶戦や1905年のアメリカ遠征、さらには戦時中の活動停止からの復活を経て、現在に至るまで早稲田大学野球部の基盤となっています。
野球部の挑戦の歴史
野球部は、宿命のライバルである慶應義塾大学との激闘を繰り広げつつ、歴史的名勝負を生み出してきました。展示では、創部当時のユニフォーム、戦前のスコアブック、勝敗記録、さらに貴重な写真など、様々な資料が並び、早稲田野球の伝統とその変遷を詳しく紹介しています。これにより、訪れる人々は「早稲田野球」の魅力を存分に感じることができます。
加えて、現役部員の姿やOBたちからのメッセージが展示されており、早稲田大学野球部の精神が現在から未来へと受け継がれている様子を伝えています。展示会場を訪れると、安部が大学に残した深い思想を再確認し、野球の持つ教育的価値に思いを馳せることができます。
開催情報とアクセス
この特別展は、2025年9月19日(金)から11月16日(金)まで開催されています。開館時間は午前10時から午後5時で、水曜日は休館日ですが、9月24日と10月15日は開館します。入場料は無料で、予約も不要です。
場所は早稲田大学歴史館の「聳ゆる甍」エリア内の企画展示室です。住所は、東京都新宿区西早稲田1-6-1で、東京メトロ東西線の「早稲田」駅から徒歩5分の距離にあります。都電荒川線「早稲田」駅も徒歩5分で、アクセスも良好です。さらに、JR山手線・西武新宿線「高田馬場」駅からは、都営バス「早大正門」行きに乗り、終点から徒歩1分で到着します。
早稲田大学歴史館について
早稲田大学ではキャンパス全体をミュージアムとして活用することを目指しています。2018年3月20日に開館した歴史館では、大学の歴史に関する資料を多角的に提示し、来館者が新たな発見を体験できるよう努めています。常設展示や企画展示、デジタルコンテンツを交え、何度でも訪れたくなるような展示内容が魅力です。
また、館内には早稲田グッズショップやカフェも併設されており、展示を楽しんだ後にリラックスできるスペースとしても機能しています。来館者にとって、単なる学びの場以上の価値を提供することを目指しています。
ぜひ、この機会に早稲田大学野球部の125年の歩みを感じる特別展に足を運んでみてください。若き日に夢を追い求め、歴史を引き継いでいく姿は、訪れる人々に希望と感動を与えてくれることでしょう。