コクヨの新物流拠点「東北IDC」に導入された次世代ロボットシステム
物流技術の進化が著しい中、株式会社HAI ROBOTICS JAPAN(以下、HRJ)がコクヨ株式会社の新たな物流拠点「東北IDC」に「HaiPick Climb System」を導入することが発表されました。この取り組みは、国内における物流自動化の新しいモデルとなることを目指しています。
次世代の高密度保管システム
「HaiPick Climb System」とは、昇降機能と高速走行機能を兼ね備えたロボットによって、高さを活用した高密度保管を実現するソリューションです。このシステムは、有名なGTP(Goods to Person)方式を採用しており、ピッキング作業の効率化に寄与します。具体的には、商品が作業者のもとへ自動で運ばれることで、歩行時間を劇的に削減し、オペレーションのスピードと正確性を向上させます。
本システムは、特に多様なSKUを取り扱う規模の大きな物流施設に最適化されており、最大27万SKUのアイテムを高密度で保管する能力を誇ります。これは、企業が顧客に迅速かつ確実に商品を届けるための重要な要素となるでしょう。
東北地区を支える重要拠点「東北IDC」
新設される「東北IDC」は、コクヨグループでEコマースサービスを展開する株式会社カウネットの物流機能も統合した重要な拠点です。この新たな物流基盤は、地域における配送リードタイムの短縮と豊富な品揃えの提供を実現することを目的としています。
この拠点は、単なる商品を集積する場所ではなく、地域社会との共生に向けた新たな交流や価値を生み出す場としての役割も担います。地域住民やパートナー企業との関わりを強化し、地域経済に寄与することが期待されています。
日立製作所との連携による生産性向上
この拠点では、日立製作所との連携により、倉庫内の作業全体が最適化されています。日立の物流制御システム「ユニバーサル WCS」を導入し、リアルタイムでのオーダー投入や搬送ルートの最適化を図っています。このシステムによって、「HaiPick Climb System」をはじめ、搬送用AGVやコンベヤなどの設備が一元管理され、高密度保管とスピーディな商品出荷が可能となります。
特に、ロボットが商品の自動搬送を行うことで、作業者の搬送時間が削減され、拠点全体の効率化を図ることができます。この取り組みにより、生産性を既存の主要拠点と比較して約40%向上させることを目指しています。また、在庫管理においては、自動ロケーション管理が導入され、棚卸作業を最大で70%削減する見込みです。
まとめ
コクヨが新たに設立する「東北IDC」は、次世代物流システムとしての基盤を持ち、高密度保管と効率的な出荷を両立させることを試みています。HRJの技術と日立製作所のシステムの融合によって、地域社会に貢献しつつ、物流の未来を切り拓く拠点となることでしょう。このプロジェクトは、今後の物流業界全体における新しいスタンダードの形成に寄与することが期待されています。